何年、陶芸教室に通ってるん!?!?
と、思ってしまいますが、
焼成の方法の「酸化」と「還元」
いまいち、その違いがわかっていません。
ちょっと、まとめさせてくださいましぃ。
焼成中に、
酸素を他所から受け取ることを酸化、
自分の中にある酸素を放出して純粋元素に近づくことが還元
窯焚きというのは、基本的に、窯の中で物を燃やして高温度のエネルギーを作り出し、それを利用して作品を化学変化(焼結化)させる工程を言う。これを短い言葉で「焼成」と表現する。
物が燃えるためには酸素が必要。窯の中では、燃料を燃やすために当然、大量の酸素が必要になる。
仮に燃焼に必要な酸素量を10とする。
焼成前は窯の中に10の酸素があったとして、焼成が始まると、この酸素が燃焼で使われ減少してくる。燃焼が続くと酸素はどんどん減っていき、そのままにしておくと酸素が無くなって火は消えてしまう。これが酸素0。
火が消えちまっては焼成にならんので、窯の中に酸素を入れるが、この時、常に窯の中の酸素が常に10以上になるように調整する焼成方法が酸化焼成、
酸素量を3くらいに調整する焼成方法が還元焼成と呼ばれる。
この酸素の投入量の違いが作品には色の違いとして表れる。
酸化焼成の場合、燃焼に十分な酸素が入ってきているから、作品は燃焼で余った酸素を受け取り酸化することが出来る。つまり酸素量に余裕がある。
こういう場合、作品の色は一般的に温かみのある酸化色になる。
酸素が多いため生地や釉薬中に酸素が加わり(酸化し)、その特有の色を呈する。
青織部、黄瀬戸などが酸化焼成により作られます。
還元焼成の場合、窯の中の酸素量がいくぶん酸素不足、言い換えると酸欠状態になっておる。酸欠のままでは火が消えるので、不足分のつじつまを合わせる為に粘土や釉薬の中に最初から入っている酸素を取り出して燃焼が続く。この時、粘土や釉薬から酸素が奪われると大抵は作品が変色を起こす。この変色した色が還元色で、渋い色合いと表現することが多い。
生地や釉薬中から酸素が奪われ(還元され)特有の色を呈する。
白磁、青磁、辰砂などが還元焼成です。
ふむふむ。
焼くときの酸素の量の違いか・・・。
先日、陶芸教室で
「今度から、都合により“還元焼成”ができなくなりました。」
と、先生。
ん?
酸素10より、酸素を3くらいに調節するのって
難しいんだ。
ってことはあ~
渋い色目の器は焼けなくなるって?ことですね。
「これが、還元焼成の最後の作品たちです。」
と、テーブルに並べらべられた作品たち。
その中に
私の作品も4点。
先週紹介させていただいた「フクロウの灯り」も、その1つです。
今回、アップした「薔薇の灯り」も還元焼成です。
この渋い色目、好きなんです。
もう、出せないのですね・・残念です。
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台風の被害心配です。
どうぞ、くれぐれも用心されてください。
・・・![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4d/13/11b418db541c65652d84c33fe8058db1.jpg)