伊坂幸太郎 著
住人が相互に監視し、密告する。危険人物とされた人間はギロチンにかけられる―身に覚えがなくとも。
交代制の「安全地区」と、そこに配置される「平和警察」。この制度が出来て以降、犯罪件数が減っているというが…。
今年安全地区に選ばれた仙台でも、危険人物とされた人間が、ついに刑に処された。こんな暴挙が許されるのか?そのとき!全身黒ずくめで、謎の武器を操る「正義の味方」が、平和警察の前に立ちはだかる!
タイトルの強引さは否めませんが、それなりに興味深い一冊でした。
現代に魔女狩りが行われたらこんな感じになりますよ・・・・という定義の恐ろしさをまざまざと突きつけられた一冊。
恐怖もありつつ、そこは伊坂節の解決策!・・・なんだけど解決の薄さにちょっぴり不安を抱くんだな。。。。。
今までとはちょっと違う展開に伊坂氏の新境地とも言えるのではないだろうか・・・・。
救われない人間が沢山いる中で、少なからずとも救われた人間も居る中でのヒーローの存在に一喜一憂する面白さ。
悪くはないと思うけど、賛否両論あるんだろうね
個人的にはもう少し厚みが欲しかったかな