監督 ジェームズ・グレイ
地球外知的生命体探求に尽力した父(トミー・リー・ジョーンズ)の背中を見て育ったロイ・マクブライド(ブラッド・ピット)は、父と同じ宇宙飛行士の道に進むが、尊敬する父は地球外生命体の探索船に乗り込んだ16年後に消息を絶つ。
あるとき、父は生きていると告げられ、父が太陽系を滅亡させる力がある実験“リマ計画”に関係していたことも知る。
まずはお知らせ。
ブラピ主演のSF物ということで娯楽映画と思って観に行くと痛い目にあいますよ
話のスケールは壮大な様だが、実はそんなに複雑ではなく、問題は単純なのだ。
以下ネタバレ注意です。
主人公ロイは愛情を受けて育ってないと感じつつもどこかで父を信じ、父に認めて欲しいと努力し父の理想の大人になれたと錯覚する。
しかしどこかで自分がそんな人間を演じていると自覚している部分もあるのだろう。
母親の存在は謎だが、妻を素直に愛せていないロイを見る限り、母親も闇を抱えてしまったのだろう。
そんな環境で育ったせいか、己の感情を殺し、どんな状況でも心拍数がほとんど上がらない姿を見て思ったのは、こいつは何も怖くはないのだという人間性をあまり感じない冷めすぎた人間にしか見えない。
そんな中、父を探す宇宙の旅に出掛けるのだが、月のステーションで賊に襲われる。
それを冷静に対応し、しっかり援軍を要請するあたりはまだ冷静さを保ってはいるが、火星に行ったロイには大きな変化が訪れる。
・・・っと、ちょっと語り過ぎたでしょうか
まあ、自分がどう感じるのかは自由ですから、思い思いに鑑賞してみたらいかがでしょうか。
もう一つ、重力や空気の問題。
なんとなく、あるのか無いのか曖昧なんですよ。
これが何を意味するのか・・・・なんてのも勝手に深読みしてみるのも面白いです