道尾秀介 著
姪の汐子と下町で暮らす凸貝二美男は、泥酔した公園で奇妙な光景を目撃する。白髪の老人、叫び声、水音、歩き去る男。後日訪ねてきた謎の少年は、二美男が見たのは「自分の伯父が祖父を殺した」現場だと言う。遺体の捜索を依頼された二美男は、汐子や貧乏アパートの仲間と共にとんでもない事態に巻き込まれていく―。人生に悩み迷う時、背中を押してくれる傑作長編。
同じ穴の狢・・・・的、道尾氏得意な展開に一喜一憂する事間違いなし!
散りばめられた伏線が、回収では無く思ったように展開されていく裏切りがとても心地いい。
人情物語は道尾氏得意分野ですね
そこにミステリー要素を汲んでくる巧さは流石です。
うかつにも目頭を押さえる羽目になったり、笑える展開があったり、怒りに震えるシーンがあったり・・・・・時々クドい程の説明的描写にウンザリさせられたり
私はそれなりに楽しめた一冊でした。