監督 サム・メンデス
1980年代初頭のイギリスの海辺の町マーゲイト。つらい過去を抱えて生きるヒラリー(オリヴィア・コールマン)は、地元にある映画館・エンパイア劇場で働いている。厳しい不況の中、ある日、夢をあきらめて映画館で働くことを決意した青年スティーヴン(マイケル・ウォード)が彼女の前に現れる。やがて彼らは心を通わせていくが、二人の前に思わぬ試練が立ちふさがる。
サム・メンデスらしい、非常に皮肉の効いた素敵な映画でした。
人種の問題、心の問題、不倫の問題、年齢の問題、仕事の問題、色々詰め込んではいますが、全てが丁度よく心に沁みてくる。
そして舞台は私が大好きな映画館。
目の前に広がるのは、これまた私が大好きな海。
私には整いすぎている舞台で繰り広げられる人間模様。
面白くない分けがないでしょ
オリヴィア・コールマンをこんな使い方をしてしまう監督サム・メンデスに脱帽です。
とても心地いい映画でした。