道尾秀介 著
少年が解き明かそうとする姉の秘密、曼珠沙華が物語る夫の過去、製鏡所の娘が願う亡き人との再会…。
「大切なものが喪われた、もう一つの世界」を生きる人々。
それぞれの世界がやがて繋がり合い、強く美しい光で、彼らと読者を包み込む。
生きることの真実を鮮やかに描き出すことに成功した、今までにない物語の形。
ベストセラー『光媒の花』に連なり、著者の新しい挑戦が輝く連作小説。
パラレルワールドのような不思議な世界観漂う一冊です。
身近な人間の死をテーマとした、もしもシリーズ的な6編の連作集・・・・なのだが、先も述べたようにほんの少し何かがズレたら死ぬことはなかったのではないかと言うようなパラレルワールドを描いている。
個人的にはこんな小説も面白いと思うが、これは玄人向けかもしれませんね
道尾氏のチャレンジとして読む分にはとても面白いが、彼に初めて触れる作品ではないかもしれません。
時々涙を誘ってくるのだが、涙が流れるまではいかない、そんな感じの小説でした。
巧さはあるけど、もう一歩て感じですかね。
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