フィッシュストーリー☆新潟

釣りと映画と読書と家族の雑記です

儚い羊たちの祝宴

2020年08月08日 | 読書

米澤穂信 著

 

 

 

夢想家のお嬢様たちが集う読書サークル「バベルの会」。夏合宿の二日前、会員の丹山吹子の屋敷で惨劇が起こる。翌年も翌々年も同日に吹子の近親者が殺害され、四年目にはさらに凄惨な事件が。優雅な「バベルの会」をめぐる邪悪な五つの事件。甘美なまでの語り口が、ともすれば暗い微笑を誘い、最後に明かされる残酷なまでの真実が、脳髄を冷たく痺れさせる。米澤流暗黒ミステリの真骨頂。

 

 

 

5編からなる短編ですが、時々出てくる謎の会「バベルの会」

 

 

この会を中心に起きる事件事故、隠し事、秘密、それらが交錯する中に、時折見せる恐怖感が背筋を凍らせる筆力!

 

 

お金持ち達の裏の姿、内側の闇をサスペンスを絡めて垣間見たような一冊でした。

 

 

そして最後の一行で落とすテクニック、流石です。

 

 

なるほど、こういった本もあるのかと、また一つ勉強になった次第です。

 

 

 


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« '19ラテオ購入 | トップ | 世界一美味しい手抜きごはん »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿