ハラボジの履歴書

祖父が日本に渡って来なければならなかった物語を記憶に基づき
在日100年が過ぎようとしているいま書き留めておく。

山古志に升到着

2008年11月09日 | Weblog
 能登半島地震で倒壊した家屋の材料で作った輪島塗の升が山古志虫亀の養鯉業田中重雄さんの手元に着いたとの新潟日報の朝の記事。
田中さんは被災当時地震で錦鯉が全滅し、約3年の仮設住宅の暮らしから山古志にもどり養鯉業を復活させた。

 震災で辛うじて残った自宅は震災の豪雪で倒壊し何もかもなくしまさにマイナスから復興の道を歩むのだが幸い息子が養鯉業の後を継ぐと震災後そのような話から復活を決意したという。

 今年は孫も出来て54歳にして爺さんになった。
山古志の養鯉業のこれからは厳しいものがある。震災で崩れた山、畑、道路はこの3年間で総力をあげ復興した山古志。
今後は住民の暮らしの中身の復興への動きを開始しなければならない。

そんなことから被災地間交流のきっかけとなる今回の升にはそんな意味がこめられた、能登の旧門前町との交流も始めたいと錦鯉の金箔の入った升を前にして田中重雄さんは語った。