ハラボジの履歴書

祖父が日本に渡って来なければならなかった物語を記憶に基づき
在日100年が過ぎようとしているいま書き留めておく。

祖父の履歴書 3

2013年06月14日 | Weblog
 土方仕事で真っ黒に日焼けした顔を今も思い出す。
朝鮮人の当時からのあいさつが「ごはんを食べたか」というのが常であった。
明治維新、日本は長い鎖国の眠りからアメリカから目を覚まされて今度は過去に
攻め入った朝鮮を思い出したのか、西欧列強からの脅威を口実に朝鮮、清の侵略を
開始する。
その橋頭堡の第一歩が朝鮮王朝は滅ぼされて、朝鮮半島全土が日本の領土となり、これまで例を
みない植民地政策を取った。
まずは外交権を奪い保護国となるとの宣言から、軍部による王家皇后の虐殺、閔妃虐殺である。
これも殺し方が朝鮮王家の権威を失墜させるどころではなく、人間の尊厳を顧みないやり方。
寝込みを襲い、全裸にし、王宮の中庭に於いて銃剣で櫛ざしにし、最後は陰部に松明を突っ込み
その亡骸を広く見せしめにし、朝鮮民衆への威嚇とした。
 なぜ、閔妃にその牙が向けられたかというと、王妃は日本の併合議定書への署名をことごとく反対し
清に助けを求めていた厄介な存在であった。
その後、日本の韓国併合はいとも簡単に進んでいった。
 次に日本が着手したのは、農地の収奪である。戦争のための食料増産の必要があった。