思わぬドアから

ケーキのデコレーションを
そっとのせていくように

すべてをなめらかにするため頑張っていた
集中の日々に思わぬドアからあなたがあらわれて







風景があまくまあるく取り囲む
寝顔の純粋さがふたりとも世界一

魔法はいつの間にかかけられるものね

わたしたち毎瞬に
うまれていたんだわ

命が萌える

微笑みがさざ波となるところを
あざとさが消えて誠実を取り戻す様子と
見守る眼差しに永遠を感じたりする心と
猫の尻尾が座った足許に静かに添うところと

命が萌えるきらめきを
うっとりと追いかける

わたしがわたしで
あなたがあなたで
肉体を持ち心の窓で
世界を眺められる僥倖