物忘れ防止のためのメモ

物忘れの激しい猫のための備忘録

朝日町・入善町 まいぶんKAN 不動堂遺跡 じょうべのま遺跡

2023-10-20 | 行った所

宮崎城の北の海岸をひすい海岸という。翡翠が採れるのであるが、原石の露頭があるわけではない。露頭は宮崎の北、越後の糸魚川を流れる姫川上流にある。
姫川を流れ下った翡翠は海に流れ出る。それが波に打ち寄せられ、宮崎の海岸に打ち上げられるのだ。数千年前から人は光に透かせば半透明に緑色を帯びる石を貴重な宝と認識し、加工し、身に着け、または交易品として用いた。

この辺りでは主に北陸自動車道建設に伴い行われた発掘調査で、境A遺跡なども著名だが、まいぶんKAN(朝日町埋蔵文化財活用センター)に入ってすぐ目につくのは浜山玉つくり遺跡のジオラマである。古墳時代後期の玉作りの工房址だ。


管玉や勾玉の製作過程のわかる展示もある。管玉のものは何度か見たが、勾玉の製作工程は初めて見る気がする。

富山から新潟・長野にかけて、縄文時代中期、火炎土器とも称される口縁部に特徴的な装飾をつけた豪奢な土器がつくられる。この資料館にもいくつも展示してあった。
縄文の大規模住居址として知られる不動堂遺跡は、この資料館から西へ400メートルほどで、歴史公園の一角になる。

 不動堂2号住居址復元

 

入善町の海岸沿いに、風力発電の風車が建っている。いくつか並んでいる風車の一番西の風車の西側にじょうべのま遺跡がある。ここは東大寺の平安初期の荘園遺跡だといわれる。荘園の管理をした建物とか倉庫とかの跡だ。
 驚くほど海が近い。波しぶきが見えるほどだ。この写真の右側に風車がある。当時の立地はどうだったのだろうか。見たところ港になるようなところはないようなのだが、ここに集積した物資はどうやって運び出したのだろう。復元イラスト図では川があり舟で物資を運んでいるように見える。図にも河川址があったようだ。






 くろべ牧場からの遠景
風車の左手がじょうべのま遺跡となる。更にその左手2キロ程で杉沢の沢杉がある。

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