東大路今出川、百万遍の交差点を東へ、吉田山を右に見て、真直ぐ行くと銀閣寺の標識の所で左折、北白川別当の交差点で右折する。曲がりくねった山道となっていく。
滋賀越え、もしくは山中越えと云われる道だ。実際には荒神橋辺りが起点らしい。県道30号線と重なり、比叡平を経由し大津へ抜けるが、比叡平から北へ比叡山ドライブウエイにつながるはずだ。
京都市街地の東側には東山の山が連なる。京都から東へ出ようとすれば、自ずとルートは決まってくる。現在一番便利なのは五条通りを東進だ。山科を経て京都東ICにもつながる。渋谷越えと云われる道は五条より少し南になるけれど、それほど違うルートにはならないだろう。
三条から蹴上を通る道も山科で五条ルートに合流する。これは東海道(中山道:草津まで東海道と同じ)に当たる。
更に北へ行って鹿ケ谷、ノートルダム女学院中学の脇辺りに急な坂道があり、俊寛の址云々の標識がある。その坂を登り俊寛の山荘址を経て如意が岳を通り大津に降りる如意越えという道がある。以仁王が三井寺に駆け込んだのはこの道だという。ただこの道は車は通れない。
そして銀閣の北を入っていく滋賀越え(山中越え)
更に北回りルートとしては、大原を通り途中峠を越える龍華越え。平治の乱に敗れた源義朝達の逃走ルートだ。
さて滋賀越え(山中越え)曲がりくねった山道の上、何やら妙にさびれた宗教施設かな、という建物や廃屋があったりする。路肩には落ち葉がいっぱいだし、何やら陰気な道なのであるが、意外に走っている車は少なくない。しかも慣れたドライバーが多いのかかなり飛ばしてくる。比叡平に着いた時にはほっとした。なぜこんな山の中に?と思うほどかなりの規模のニュータウンではある。ここは滋賀県大津市となる。
「やまがわに かぜのかけたる しがらみは ながれもあへぬ もみじなりけり」百人一首に採られた春道列樹という人のこの歌は、志賀越えの道でよまれたものだという。
比叡平の田の谷ゲートから比叡山ドライブウエイに入る。
しばらく北上すると夢見が丘の展望台。
三上山が見える
近江大橋が見える
山頂まで行ってみる。
中央右手が御所の緑か
比叡平が見える
お天気があまりよくないが、それでもなかなかの眺望である
ドライブウエイを進む。東塔 西塔、横川と位置関係は不明ながら進み、琵琶湖展望台。
最澄像があった
そのまま仰木ゲートを出る。