イオンは24年2月期の連結決算も増収増益を見込む。営業収益は9兆4000億円、営業利益は4.9%増の2200億円といずれも過去最高を更新する見通しだ。

 連結売上高10兆円の大台達成に向けて拡大を続けるイオングループだが、利益率では総合金融やデベロッパー(不動産開発)といった非小売事業が、GMSや食品スーパーなどの小売事業を圧倒しているのが現状だ。

 「我々が考えるGMSは、ライフスタイル全般の商品、サービスに加え、地域のコミュニティーとなる場を提供することだ」と吉田社長は語る。売り場改革と構造改革をさらに推し進め、主力の小売事業を利益体質に変えられるか。「完全」復活へ、ここからのプランが重要になる。