子供が市役所の裏にある広場に行ったら、なんと家族連れが沢山いた。うちの県は特別警戒都道府県だが、さすがにみんな自粛に疲れているのだろう。特に子供などは自然な生き物なので、表に出て飛び回らないと心身ともに不健康になり弊害もでるだろう。
広場の池でたむろしてる人達がなにをしてるのかというと、手製の竿を使ったザリガニ釣りである。写真はその釣果だ。
子供はザリガニを飼育したいらしく、ザリガニは何を食べるの?と質問してくる。私が子供の頃は、ザリガニを釣るのにザリガニの身を使ってたので、ザリガニが何を食べるのかということについては共食い以外に知らないのにハタと気がついた。
ネットで調べると雑食のようで、煮干し、魚の切り身、イトミミズなどの動物性のものから、レタス、ほうれん草、水草までの植物性まで幅広くエサにすることができるそうだ。
子供はザリガニを、池の水をいれた2リットルのペットボトルの口を切った容器に入れて持ち帰ってきた。早速バケツに移し替えたが水量が足りない。そこですこし水を足すことにして水道水を足したが、、、、
あれ?水道水って消毒してたが大丈夫か?という基本的なことに水を足してから気がついた。
早速ネットで調べたら、カルキ抜きをしてない水道水ではザリガニは死ぬと書かれていて狼狽した。カルキ抜きはバケツの水を日光の下に5時間ほど晒してやると抜けるようだが、そのまえに死んでしまうかもしれない。そこで広場の池に逆戻りして池の水と泥を取ってきた。これで一安心。
分かったこと。
つくづくつまらない大人になってしまった。ザリガニの生態もロクに知らないのである。何を食べるのか知らない。水道水が毒であることも忘れてる。ザリガニの呼吸がえら呼吸であることも調べないと分からない。カルキ抜きというものがあるということもはじめて知る始末。
情報化社会のくせに、そういう情報についてほぼなにも知らないのである。結果的にそのことを子供から教わった。
ザリガニ取りや飼育の知識はカネにはならないし、社会ではほとんど役に立つことはないだろう。しかし人生を豊かにするには必要な知識であるに違いなく、それらを知らないのである。つくづく教養の無さを思い知ったわけである。