つくばにある標本館。ネットで予約する必要があるが入場料・駐車料金共に無料。館内には詳しい学芸員さんがいていろんなことを教えてくれる。
標本館は一階と二階。足早に回るだけなら1時間もかからないが、鉱物や地質の事を詳しく見たり、学芸員さんに詳しく話を聞こうとおもったら、何時間でも潰せる場所である。
カコんでセンコウ、ハンゴロシ
流産、安産、元気な子
と高校の時に暗記させられた記憶がある。
深成岩と火山岩の覚え方であり、順番に
深成岩
花崗岩 閃緑岩 はんれい岩
かこ せん はん
火山岩
流紋岩 安山岩 玄武岩
りゅう あん げん
当時はなんの役に立つのかわからないまま覚えたものだが、現在においても経済的には何の役にも立たない。地球の成り立ちがわかるという知的好奇心のためにしか役に立たないが、それがいいのだ。
火山岩と深成岩は単に冷え方の違いであり、急速に冷えるのが火山岩。ゆっくり冷えるのが深成岩である。
流紋・安山・玄武あるいは花崗・閃緑・はんれいの順は、大雑把にいえば水晶質の含有の割合が高い順序でならんでいる。流紋や花崗が水晶質が多く玄武やはんれいは少ない。ようするに溶岩がネバネバしてれば水晶質がおおく、色は白や透明。溶岩がサラサラした場合は水晶質が少なく、色は黒くなるということだ。それらが冷え方の違いによって、名前が変わるというそう言う事に過ぎない。
更には「石」と一般的に言われているものは、鉱物起源のものもあれば生物起源のものもある。溶岩からできる石、地中の超強力圧によってできる石、砂や泥の堆積物が圧力によって石のようになったもの、そして有孔虫やプランクトン、またはサンゴや貝などが石化したもの。これらを我々は大雑把に石と呼ぶ。
繰り返すが、こんな事を知っていても社会においては一銭の得にもならないが、私の人生を豊かにするという点においてはかけがえのない事である。
このようなものを見て、人生を無為に過ごすというのは贅沢というものであろう。