Eos5D写真三昧 格安の海外旅行記と国内旅行のすすめ

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伊都国でガラス出土

2021年09月19日 01時13分00秒 | 歴史
https://www.google.co.jp/amp/s/www.asahi.com/amp/articles/ASP9L5GS0P9LTIPE006.html

九州福岡の平原遺跡で重層ガラス連珠が見つかったようだ。原産は遠くローマ帝国の領域たる地中海沿岸とのこと。草原の道で伝わったと言う根拠としては、匈奴にこれと同じものが出土しているからだという。およそ3世紀のものである。

このニュースを見た時、歩揺冠のことが脳裏をよぎった。歩揺冠とは


こういうものである。ハート型の装飾があるくと揺れることから歩揺と呼ばれ、これを冠にしたものが歩揺冠である。


こちらは6世紀の新羅の冠。歩揺冠である。



最後のこれはアフガニスタンからの出土のもの。前1世紀後半から後1世紀前半あたりのものらしい。



スキタイ美術というものがある。現在のウクライナやコーカサス地方あたりにいたスキタイという遊牧民による黄金の工芸品である。なんとなく↑の歩揺に似ていないだろうか?

つまり文化というのは、ユーラシア大陸においてはこのようなダイナミックな文物の伝わり方をする。
お隣の半島では、起源は我が国だ!と頑なに主張したりするのだが、このガラス玉にしても歩揺冠にしても元を辿れば西の果てか中央アジアである。
正倉院に収められているガラスのボウルもササン朝ペルシャのものと瓜二つである。


正倉院



ササン朝ペルシャ







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