好事家の世迷言。

調べたがり屋の生存報告。シティーハンターとADV全般の話題が主。※只今、家族の介護問題が発生中です。あしからず。

『尚も生きる。手を取りて』第45話「エルフ救出」

2019-12-07 | ゲームブック二次創作

スムーズに降りるなら今しかない。
俺は、オフィディオタウルスから飛び降りた。
辺りを探る間に、オフィディオタウルスは森の中へ走り去っていった。

俺は茂みに身を潜めながら、様子を窺った。
と、誰かの戦っている音が聞こえてきた。
歩を進めれば、開けた場所で人影が三人、もみ合っている。

二人は山賊。それなりに鍛えた体格をし、革の装備に、
腰のベルトには投げナイフが数本。
その二人が、長い白髪をしたエルフの男に襲いかかっていた。
エルフは、滑らかなローブをまとい、武器は――持っていない。
体術で捌いているが、劣性なのは見て取れた。
現に今、腹に攻撃を受け、身を折った。

俺は時機を計って、茂みから飛び出した。
伏兵の登場に、山賊たちが振り向く。
俺は、倒れたエルフを背後に置いて、山賊たちを爪で追い払った。
取りあえず、無力化できれば構わない。逃げるなら逃げればいい。

戦闘を終えて、俺はエルフに向き直った。
身を起こしたエルフは安堵した様子で、俺に話しかけた。

「ああ、ありがとう。私はホワイトリーフと言う。イーセル・メインの
村に住んでいる。助けてくれた礼に、この森について
教えてあげよう。何が聞きたい?」


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