本日、用があって福岡まで行ってきまして。
そのついで、といってはなんですが
数々開催されている展覧会の中から
イムズ・三菱地所アルティアムで開催の
「青森県立美術館展 コレクションと空間、そのまま持ってきます」と
天神大丸で開催中の
「歌川国芳展~奇想の浮世絵師による江戸案内」を見てまいりました。
まず「青森県立美術館展」から。
三内丸山遺跡の隣に立つ白一色の美術館・青森県立美術館。
奈良美智、成田亨、馬場のぼる、寺山修司、横尾忠則、そして棟方志功といった
青森という土地が産んだ多くの芸術家たち。
そんな彼らのコレクションが充実しており、
建築・活動面においてもユニークな試みを多数行っています。
そんな特徴のある美術館を、「建築 V.I.」と「コレクション」の二つの側面から
この福岡天神に持ってきたのがこの展覧会です。
遺跡発掘に着想を得たユニークな構造の建築、
フォントやマークを始めとしたビジュアルイメージ、
美術館らしからぬゆるりとしたユニフォーム・・・といった
設備としての美術館の特徴の紹介と、
成田亨によるウルトラ怪獣デザイン原画、奈良美智のイラストレーション、
戦場カメラマン・沢田教一の報道写真、今和次郎の考現学イラストレーション、
棟方志功のプリミティブなパワーあふれる作品に
寺山修司作品の横尾忠則によるポスター、工藤哲巳の挑発的なオブジェ、
馬場のぼるのふわりとした猫まんが・・・といった収蔵作品。
本州の北の果てから、遠く九州の福岡まで
「青森県立美術館」をパッケージングし
その空気感まで伝えてくれるような展覧会となっています。
アルティアム開催の展覧会の常として、400円という安い金額の入場料の上
一度入場チケットを買えば会期中何度でも入場可能というお得さも魅力。
お近くにお住まいの方は、ぜひ2度3度と足を運んでほしいと思います。
そして博多大丸60周年記念として開催の「歌川国芳展」。
飢饉などの暗い世相、幕府からのさまざまな表現規制の中でも
そのユーモア感覚とパワフルな筆致、そして江戸の「粋」を描くことで
高い人気を得た国芳の作品を、さまざまな側面から紹介しています。
江戸のファッション(国芳は反物のデザインも手掛けていました)や
グルメにスポットを当てた美人絵・役者絵から
江戸生活の中のレジャーや名所案内、
(規制をかいくぐるという意味もあったようですが)妖怪や猫などの
ユーモラスなキャラクターたちの作品や、
水滸伝や日本の古今の英雄に題材をとった迫力の武者絵、と
その作品をモチーフごとに分けた展示を行っており、
特に国芳が愛した猫の柔らかそうな描線や、
英雄と戦う怪異たちの鬼気迫る迫力などは
まさに江戸のポップアートというかイラストレーションというか
人気商売である「商業芸術」であるが故のパワーに溢れた作品となっています。
複製(かなり高額ですが)を含めた物販もさすがにデパートだけあって充実しており
手ぬぐいや絵葉書など、つい手に取ってほしくなる展覧会ともなっていますので
お財布には余裕をもってご来場されることをおすすめします。
他にも天神パルコではヱヴァンゲリヲングッズの展覧会、
福岡アジア美術館では松本零士展、
福岡市博物館では博多・聖福寺展・・・と
さまざまな展示を行うGWの福岡の展覧会。
博多どんたくのついでに、ぜひ美術・博物館をぶらぶらしてみるのをお勧めいたします。
そのついで、といってはなんですが
数々開催されている展覧会の中から
イムズ・三菱地所アルティアムで開催の
「青森県立美術館展 コレクションと空間、そのまま持ってきます」と
天神大丸で開催中の
「歌川国芳展~奇想の浮世絵師による江戸案内」を見てまいりました。
まず「青森県立美術館展」から。
三内丸山遺跡の隣に立つ白一色の美術館・青森県立美術館。
奈良美智、成田亨、馬場のぼる、寺山修司、横尾忠則、そして棟方志功といった
青森という土地が産んだ多くの芸術家たち。
そんな彼らのコレクションが充実しており、
建築・活動面においてもユニークな試みを多数行っています。
そんな特徴のある美術館を、「建築 V.I.」と「コレクション」の二つの側面から
この福岡天神に持ってきたのがこの展覧会です。
遺跡発掘に着想を得たユニークな構造の建築、
フォントやマークを始めとしたビジュアルイメージ、
美術館らしからぬゆるりとしたユニフォーム・・・といった
設備としての美術館の特徴の紹介と、
成田亨によるウルトラ怪獣デザイン原画、奈良美智のイラストレーション、
戦場カメラマン・沢田教一の報道写真、今和次郎の考現学イラストレーション、
棟方志功のプリミティブなパワーあふれる作品に
寺山修司作品の横尾忠則によるポスター、工藤哲巳の挑発的なオブジェ、
馬場のぼるのふわりとした猫まんが・・・といった収蔵作品。
本州の北の果てから、遠く九州の福岡まで
「青森県立美術館」をパッケージングし
その空気感まで伝えてくれるような展覧会となっています。
アルティアム開催の展覧会の常として、400円という安い金額の入場料の上
一度入場チケットを買えば会期中何度でも入場可能というお得さも魅力。
お近くにお住まいの方は、ぜひ2度3度と足を運んでほしいと思います。
そして博多大丸60周年記念として開催の「歌川国芳展」。
飢饉などの暗い世相、幕府からのさまざまな表現規制の中でも
そのユーモア感覚とパワフルな筆致、そして江戸の「粋」を描くことで
高い人気を得た国芳の作品を、さまざまな側面から紹介しています。
江戸のファッション(国芳は反物のデザインも手掛けていました)や
グルメにスポットを当てた美人絵・役者絵から
江戸生活の中のレジャーや名所案内、
(規制をかいくぐるという意味もあったようですが)妖怪や猫などの
ユーモラスなキャラクターたちの作品や、
水滸伝や日本の古今の英雄に題材をとった迫力の武者絵、と
その作品をモチーフごとに分けた展示を行っており、
特に国芳が愛した猫の柔らかそうな描線や、
英雄と戦う怪異たちの鬼気迫る迫力などは
まさに江戸のポップアートというかイラストレーションというか
人気商売である「商業芸術」であるが故のパワーに溢れた作品となっています。
複製(かなり高額ですが)を含めた物販もさすがにデパートだけあって充実しており
手ぬぐいや絵葉書など、つい手に取ってほしくなる展覧会ともなっていますので
お財布には余裕をもってご来場されることをおすすめします。
他にも天神パルコではヱヴァンゲリヲングッズの展覧会、
福岡アジア美術館では松本零士展、
福岡市博物館では博多・聖福寺展・・・と
さまざまな展示を行うGWの福岡の展覧会。
博多どんたくのついでに、ぜひ美術・博物館をぶらぶらしてみるのをお勧めいたします。