バットマン：梟の街

「街を知る最短手段は地域に密着することだとずっと思っていた」
「靴底から伝わる路面の感触」
「雪の公園の冴え冴えとした不思議な静寂」
「3番街を通過する高架列車から降り注ぐ小雨のような火花」
「深夜の信号機の明滅」
「それが間違いだと気づいたのはほんの数週間前だ」
「一生涯かけてゴッサムを内側から知ろうとしても・・・」
「・・・何一つ理解できないままだ」

前巻「梟の法廷」ラストで街中に放たれた梟の法廷の暗殺者・タロンたち。
ウェイン邸を始め、法廷にとって脅威となる街を支える重要人物たちを
同時に襲撃する彼らに対し、バットマンはファミリーたち・・・
ナイトウィング、レッドフード、レッドロビン、ロビン、バットガールに
バーズ・オブ・プレイといった仲間たちを総動員、
法廷との全面対決に臨みます。
その戦いの中で正体を現す事件の黒幕・・・
その口から出た意外な名前とは・・・？


前巻に比べ、どっちかといえば活劇要素が強いのが今回。
今後のストーリーにおそらく絡んでくるであろうハーパー・ロウについての短編や
まさかのオリジン変更になったミスター・フリーズの短編も収録されており
NEW52のバットマン世界は今まで知ってる世界とは少し違うのだなぁ、と
思わせる内容になったかな、と思いました。

梟の法廷絡みのストーリーは一旦決着、となりましたが
バットファミリーたちがどういう活躍をしていたかのサイドストーリー「梟の夜」が
次回邦訳決定、ということでこちらももちろん楽しみです。
そして次のバットマン邦訳はNEW52前の世界の物語・・・
「バットマン：ハッシュ」復刊にモリソン時代の続巻などに移行する模様。
これからも毎月小プロに貢ぐ日々が続きそうですｗ