世界中が燃え尽き、ヒーローたちは誰も助けられない。
そして、地球は失われる。
そんな夢を毎晩見る人々。
砂漠に巨大な氷山を作り、水をもたらしたキャプテン・コールド。
歩けなくなった少女に奇跡の治療を行ったスケアクロウ。
飢える人々に植物の恵みを与えるポイズンアイビー。
手足を失った子どもたちに与えられた、トイマンが作る自由自在に動く義肢。
彼らは皆、「ヴィラン」と呼ばれ恐れられてきた存在だった。
そしてレックス・ルーサー達は語る。
「俺達は世界を改善するためにその力を使った。奴らはなぜそうしなかった?」
「誰かが超人たちと戦う必要があった。世界の仕組みを変えられる誰かが。」
その一方で分断されていくジャスティス・リーグのヒーローたち。
この状況の裏で糸を引くのは誰だ?
これは、ヒーローとヴィランの物語であり、「正義」の形を巡る物語。
アレックス・ロスというアメコミアーティストは、そのリアルな筆致で
数々の名作を描いてきました。
一般人の視点から見たヒーローの物語、「マーベルズ」。
古いヒーローと新時代のヒーローの物語、「キングダム・カム」。
擬人化されたアメリカ=アンクル・サムによる、この国の歴史、「U.S.」(未訳)。
社会問題に立ち向かうヒーローの姿を描く「DCスーパーヒーローズ」。
しかし、「ヒーローとヴィラン」の物語はあまり描いてきませんでした。
「他のほぼすべてのコミックで描かれている題材に今更自分が時間を割く必要もない」
と、ロスはこれまで思ってきていたわけなのですが
「コミック業界が長年追求してきたドラマに自分なりの切り口で挑んだほうがいい」と考え、
このプロジェクトに取り組むことになります。
ストーリーはロスとジム・クルーガーの共作、
アートはダグ・ブレイスウェイトがペンシラーとして描き、ロスがペイントするという形式で
全12回というロス作品最長の内容となったわけです。
「JLA:リバティ&ジャスティス」(「DCスーパーヒーローズ」収録)と同じく
ジャスティス・リーグ・オブ・アメリカのメンバーは、ロスにとって一番馴染みがある
70年代・・・シルバーエイジのヒーローたちで構成されており、
実際の当時にはメンバーではなかったキャラも(ロスの好みで)追加されております。
それは敵であるリージョン・オブ・ドゥームも同様であり、
クラシックなデザイン&設定でありながらも、それゆえの恐怖や威厳を感じさせるような
そんな描き方を意識されており、ある意味多くの人に共通認識として存在する
「アメコミのヒーロー」と「アメコミの悪役」が、まるで写真のようなリアルさで
紙面に描かれていることが、今作のストーリーの骨子である
「正義を為す」とはどういうことなのか、を現実と地続きの形で考えさせられるような
そんな効果を高めているようにも思うのです。
(・・・それはある意味、スタイリッシュにアレンジされている実写映画版ヒーローたちよりも)
物語の後半、ヒーロー達は必要に駆られて全員がアーマーを装着することになります。
(Vol.2の表紙で描かれているのがその姿ですね)
このアーマーを装着しているからこその展開、があったりもするわけですが
巻末にロスによるアーマーデザイン案を掲載したコーナーもございます。
・・・あなた本当にこういうの好きな!wというデザイン案もあったりしますので
ぜひご購入後にご確認を。
ジャスティス Vol.1
ジャスティス Vol.2
そして、地球は失われる。
そんな夢を毎晩見る人々。
砂漠に巨大な氷山を作り、水をもたらしたキャプテン・コールド。
歩けなくなった少女に奇跡の治療を行ったスケアクロウ。
飢える人々に植物の恵みを与えるポイズンアイビー。
手足を失った子どもたちに与えられた、トイマンが作る自由自在に動く義肢。
彼らは皆、「ヴィラン」と呼ばれ恐れられてきた存在だった。
そしてレックス・ルーサー達は語る。
「俺達は世界を改善するためにその力を使った。奴らはなぜそうしなかった?」
「誰かが超人たちと戦う必要があった。世界の仕組みを変えられる誰かが。」
その一方で分断されていくジャスティス・リーグのヒーローたち。
この状況の裏で糸を引くのは誰だ?
これは、ヒーローとヴィランの物語であり、「正義」の形を巡る物語。
アレックス・ロスというアメコミアーティストは、そのリアルな筆致で
数々の名作を描いてきました。
一般人の視点から見たヒーローの物語、「マーベルズ」。
古いヒーローと新時代のヒーローの物語、「キングダム・カム」。
擬人化されたアメリカ=アンクル・サムによる、この国の歴史、「U.S.」(未訳)。
社会問題に立ち向かうヒーローの姿を描く「DCスーパーヒーローズ」。
しかし、「ヒーローとヴィラン」の物語はあまり描いてきませんでした。
「他のほぼすべてのコミックで描かれている題材に今更自分が時間を割く必要もない」
と、ロスはこれまで思ってきていたわけなのですが
「コミック業界が長年追求してきたドラマに自分なりの切り口で挑んだほうがいい」と考え、
このプロジェクトに取り組むことになります。
ストーリーはロスとジム・クルーガーの共作、
アートはダグ・ブレイスウェイトがペンシラーとして描き、ロスがペイントするという形式で
全12回というロス作品最長の内容となったわけです。
「JLA:リバティ&ジャスティス」(「DCスーパーヒーローズ」収録)と同じく
ジャスティス・リーグ・オブ・アメリカのメンバーは、ロスにとって一番馴染みがある
70年代・・・シルバーエイジのヒーローたちで構成されており、
実際の当時にはメンバーではなかったキャラも(ロスの好みで)追加されております。
それは敵であるリージョン・オブ・ドゥームも同様であり、
クラシックなデザイン&設定でありながらも、それゆえの恐怖や威厳を感じさせるような
そんな描き方を意識されており、ある意味多くの人に共通認識として存在する
「アメコミのヒーロー」と「アメコミの悪役」が、まるで写真のようなリアルさで
紙面に描かれていることが、今作のストーリーの骨子である
「正義を為す」とはどういうことなのか、を現実と地続きの形で考えさせられるような
そんな効果を高めているようにも思うのです。
(・・・それはある意味、スタイリッシュにアレンジされている実写映画版ヒーローたちよりも)
物語の後半、ヒーロー達は必要に駆られて全員がアーマーを装着することになります。
(Vol.2の表紙で描かれているのがその姿ですね)
このアーマーを装着しているからこその展開、があったりもするわけですが
巻末にロスによるアーマーデザイン案を掲載したコーナーもございます。
・・・あなた本当にこういうの好きな!wというデザイン案もあったりしますので
ぜひご購入後にご確認を。
ジャスティス Vol.1
ジャスティス Vol.2