Rimshot!!!!

映画観たり、アメコミ読んだり、占いしたり。

トイ・ストーリー4

2019-07-15 | 映画

アンディからボニーに譲られたウッディやバズ、ジェシー達。
ボニーのおもちゃとして遊んでもらえる幸せをかみしめるおもちゃたち。

幼稚園に体験入園したボニーがゴミから作り出した初めてのおもちゃ・フォーキー。
ボニーにどのおもちゃよりも愛されながらも、
「自分はおもちゃじゃない、ゴミだ」と隙あらばゴミ箱に入ろうとする彼を
ウッディは「おもちゃ」というものをわからせようと、監視することにする。

幼稚園入園前の車での家族旅行に、おもちゃたちを連れていくボニー。
しかしボニーが寝ている間に、フォーキーは車の窓から飛び降りてしまう。
それを追い、ウッディも窓から飛び降りた・・・。

なんとかフォーキーを見つけたウッディが車に合流しようとしたその時、
アンティーク店の店頭で見つけたのは、7年前に貰われていった
ウッディの恋人、ポー・ビープとセットになっていたランプだった。

フォーキーとともに店内に入ったウッディを待ち受けていたものは・・・?

 

「トイ・ストーリー3」で綺麗に終わった物語の後に、いったい何を語るのか?

ということが、今作の制作発表の報を聞いたときに最初に浮かんだことでした。
死を目の前にした絶望、そこからの救済、そして持ち主との別れと継承。
「3」では言ってしまえばこのシリーズを締めくくるにふさわしい「すべて」があり、
ボニーの家で起こる数々の出来事は短編アニメで描かれていっていたものの、
ここから長編を作る、ということはまったく想像できないものだったのです。

しかし、「3」では語られていなかったもの、
それは「2」と「3」の間にいつのまにか消えていた作品のヒロイン、ポーの存在でした。
作品のヒロインポジションは2で登場したジェシーに移り、
ポーの存在は3では触れられない存在となっていました。

今回登場したポーは、「おしとやかな陶器の羊飼い人形」から大きくイメージを変えており
これも現代の女性像を反映した姿なのかな・・・と思ってみたり。

そしてもう一つ、これまで触れられなかった要素。
子供によって手造りされたおもちゃ、フォーキー。
先割れスプーン、粘土、アイスの棒、針金モール、動眼で作られた簡単なおもちゃですが
「自分で作った初めてのおもちゃ」という愛着に対し
ゴミを原料とし、自分がおもちゃではなくゴミだと実感し、
おもちゃである、ということがどういうことなのかがわからない、というキャラクター。

このキャラクターで何より驚かされたのが、吹替。
「獣電戦隊キョウリュウジャー」のレッドを演じ、
その後も俳優・モデルとして人気の竜星涼が演じているわけですが
本当に声を聴いてまったく顔が浮かんでこないレベルの吹替で演じており、
知っていたにもかかわらずエンドロールを見て改めて驚いたくらいでございました。
他に今作ではコンビのぬいぐるみ役として芸人のチョコレートプラネットが吹替参加していますが
こちらも途中でネタをセリフに組み込まなければ気が付かなかったレベル。
MCU作品や実写作品などでの芸能人起用には時々ミスキャストと思えるものがありますが
今作はそういう意味では非常にレベルの高い吹替だった、と思います。
(一方、字幕版ではスタント人形のデューク・カブーン役をキアヌ・リーヴスが演じているそうで
 そっちも確認したい気もしています)

正直、ストーリー展開的には賛否両論出るのもわかるし、
「3で終わっておくべき、蛇足」という気持ちもちょっとはあります。
(おそらくそれは、生みの親であるジョン・ラセターのセクハラでの退陣も
 ちょっとどころではなく関わっている部分もあるのでしょう)
しかし、これはこれで「物語の締めくくり」としては着地した、と言えるし
ある意味「トイストーリー:エンドゲーム」と思える部分もあったかな、と。
そういった観点では、満足はできました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする