宣伝会議賞、昨日一次審査の結果を確認いたしましたので、
とりあえず一次審査を落ちた課題の反省、というものを
数回にわけてやってみたいな、と思います。
1:オージス総研
課題:「宅ふぁいる便」の未来を表現する魅力的なアイデア
前半は「宅ふぁいる便」を使うことでどうなったか、というコンセプトで
「現在」から離れられなかったのですが、
後半になって「未来」にこのサービスがあったらどうなっている?に
ようやく軸足を移せたという部分があります。
思いついたアイデアとしては、データ転送を3Dプリンタで出力することで
「実物」の転送ができるのでは、というものでTVCM案を2案出したのが中心かな。
アイデアに気付くのがもっと早ければもっと幅が出たのかなぁ。
「〆切までなら、好きな時間に、好きな場所で働ける、ということ。
・・・あんまり、無茶は言わないでね。」
「重い荷物は、宅配便で。
重いデータは、宅ふぁいる便で。」
「コーヒーの冷めない時間でビジネスができるのも
宅ファイル便のおかげです。ちくしょう。」
(TVCM案)
『病院。医師が電話で誰かと話している。
「送っていただけますか、ご協力ありがとうございます!」
医師は宅ファイル便でデータを受信すると、3Dプリンタを起動。
3Dプリンタは、子供サイズの人工臓器を生成していく。
医師が両親に説明。
「適合するDNAのデータを送っていただき、移植用の臓器を作ることができました。
移植手術もすぐ行えますよ」
安心した顔の両親。
移植手術を終え、笑顔の子供と両親。
医師はその姿を見て、満足そうに頷く。
(ナレーション)
こんな未来も、そう遠くないかもしれません。
ファイル転送で、ビジネスを支える宅ファイル便。
宅ファイル便のロゴが医師の顔に重なる。』
(これ、今にして思うと遺伝病とかでなければ本人DNAから作成すればいいよね)
※3/4追記
オージス総研、協賛企業賞の選出・発表を中止、だそうで。
宅ふぁいる便の大規模な不正アクセス事件とサービス停止を受けてのことだと思いますが、
「企業はどういう傾向を求めていたのか?」がわからなかったのは残念です。
2:OpenStreet
課題:思わずアプリをダウンロードして「HELLO CYCLING」に乗りたくなるキャッチフレーズ
スタートは「シェアサイクルの利点ってなーに」。
自分が「所有しない」ので駐輪スペースが必要ない、メンテナンスもおまかせ、
旅先でちょい乗りできるサイクルツーリズム・・・が最初に浮かんできまして。
そして旅先ではどれくらい歩くのがきつい、
どれくらいの距離ならタクシーを使うか、
その中間なら自転車を使うのではないのかな・・・と
サイクルツーリズム、というアイデアを軸に考えておりました。
敗因は・・・実際に使えないこと、だったかなぁ・・・。
感覚がつかめないと難しいなぁ、と。
「この町の片隅に、あなたを待ってる店がある。
ただ、歩くにはちょっと遠い。」
「支払うのは少しのお金と、ちょっぴりの疲れ。
得られるのは爽やかさと、有効に使える時間。」
「風になりたい、でも置き場所はない。」
「歩きをイメージすると、5kmは「ちょっと遠い」。
でも、自転車なら、どうだろう。」
3:カクイチ
課題:ホースを使いたくなるアイデア
とにかくホースを自分がどういう環境で使い、
どういうイメージを持っているのか、からのスタート。
そこから龍や大蛇といったものにイメージを結び付けたり、
ホースから連想する単語を結び付けてみたり。
突飛なアイデア、を思いつけなかったことが敗因かな。
「使えば、何かが確実にきれいになる道具。」
「蛇になり、龍になり、銃になる。
水撒きは、エンターテイメントだ。」
「庭の木や花も、時にはあなたの命だって救っちゃうかもしれない万能アイテムがこれです。」
4:キッコーマン
課題:国境を越えておいしさの出会いを広げ続けるキッコーマンの企業広告
醤油のバリエーションの(意外な)多さに着目しよう、というところからスタートしました。
多種の醤油の使い分け=ダイバーシティ、と。
植物由来でハラル認証も得られる場合がある醤油という調味料は
世界中で使える・・・という視点から、なのですが
これはたぶん、他の参加者もたどり着いてる視点なんですよね・・・。
そこからさらに踏み込めなかったのが敗因、でしょうな。
「こいくち、うすくち、あまくち、しろ、だし。
こういう多様性を、大事にしたい。」
「濃さも甘さも色々あるのが、しょうゆであり、世界です。」
「しょう油だって、ひとつじゃない。
だから、何にでも合わせられるのかもしれない。」