リンムーの眼 rinmu's eye

リンムーの眼、私の視点。

ビートルズから始まるロック名盤

2009-10-08 | book
中山康樹著『ビートルズから始まるロック名盤』(講談社文庫)読む。

1964年『ミート・ザ・ビートルズ』から1969年『アビー・ロード』まで、ロックが急激に進化していく6年間から50枚のアルバムを選び、解説する一冊。
中山康樹は、音楽コラムの名手だ。
もともとはジャズ評論の人みたいだが、ビートルズやビーチボーイズ、ボブ・ディランの全曲解説という途方もない著書を持つ人である。
本書も、名盤を各3ページで手際よく語っていく。

紹介されている50枚のうち、聞いたことのあるアルバムは、11枚だった。ちなみに、聞いたことのあるアーティストは16組。
これは、音楽好きとして多いのか少ないのか、どっちなのだろう。
たとえば、ローリングストーンズは聴いたことがあるのに、紹介されているアルバム『アフターマス』『レット・イット・ブリード』を聴いたことがない。こういう場合が結構あった。

文章がうまいので、いろいろと聴いてみたいなというアルバムが増えた。
バーズのオリジナル・アルバムとかCCRとか。

「ロック史を飾ってきた数々の歴史的名盤は、たしかに歴史的ではあるものの、歴史的であるが故に歴史を超え、名盤であるが故に時空を超越し、永遠に新作として生きつづけるのではないだろうか。」

永遠に新作なら、いつでも聴けるからいいやってならないようにしよう。