リンムーの眼 rinmu's eye

リンムーの眼、私の視点。

五十嵐大介祭り

2007-08-09 | book
五十嵐大介『海獣の子供』一・二巻(小学館)、『カボチャの冒険』(双葉社)読みました。
五十嵐大介は、奇想に満ちたイメージを圧倒的な画力で描き、神話・民話的なストーリーを紡ぐ漫画家です。
その世界観は唯一無二で、寡作な作家なんですが、こうしてまとめて新刊が読めて、私としては幸せです。三冊同時刊行により、書店によってはちょっとした“五十嵐大介祭り”が起こっていてうれしいです。

『海獣の子供』は、“ジュゴンに育てられた少年”を軸とした壮大な物語です。
カバー裏のリード文に「五感ふるえる少年少女海洋冒険譚」とあるんですが、まさに読んでいると、海に潜った時の身体的な記憶とか、普段意識しない五感が呼び覚まされる気がします。

愛猫にまつわるエッセイ漫画『カボチャの冒険』を読むと、五十嵐大介は、片田舎で昼間は畑の農作業をしながら、自給自足の生活をしていることがわかります。
はっきり言って、浮き世離れしてます。“スローライフ”なんて流行りのターム以前の世棄て人然としています。
あまりにもイノセントに自然を感受する五十嵐大介は、生まれる時代を間違えたのかもしれません。
『海獣の子供』の作中に「わたしたちとは違う場所に立って、世界をながめてる。」というセリフがあるんですが、現代のデジタル生活に追われている私たちからしたら、五十嵐大介の感受性がそんな風に思えます。
いや、こんな時代だからこそ、五十嵐大介のようなシャーマニックな語り部が必要なのかもしれません。

読後に感動がどーんと打ち寄せる漫画だと思うので、お盆休みなどに五十嵐大介の世界にじっくり浸ってみてはいかがでしょうか。
五感、ふるえますよ。

土曜日の夜

2007-08-05 | Weblog
週末。だってのに蒸し暑いので、日中はダラダラと部屋で過ごした。
外出は日が暮れてから。買い物帰りに近所の公園を通ると、日本の伝統的な野外フェス・盆踊りが始まるところだった。

やぐら(=DJブース)はまだ音を出しておらず、周りはがらがらだったが・・・、

フロア(=会場)をにらむオバチャンはすでに臨戦態勢!
キラーチューン(=「東京音頭」とか)でアガったんだろうなあ。


ぼくは、買ってきたとうもろこしをゆでて、ビールで晩酌。
窓の外から花火の音が聞こえた。
けっこう近かったんで、盆踊りやってた公園だと思う。
なんだかんだで、夏らしい週末。

P.S. 最近びびった歌詞。
   「天使の遺言
   森雪乃丞なめてたけど、すげーや。

ナイトクルージング

2007-08-04 | Weblog
金曜日の夜、勝どきから屋台船に乗った。
会社の親睦会みたいなやつで、行くことになったのだ。
東京湾からの夜景を楽しめる良い機会だと思い、デジカメ片手に乗船した。


なんか儀礼的な社長の話とか乾杯の音頭とかありつつも、僕は流れるトーキョーのビル群を眺めていた。


レインボーブリッジなんぞを通り過ぎる。夜風が気持ち良いフライデーナイト。


「窓は開けておくんだよ~
いい声聞こえそうさ~」
脳内BGMは、フィッシュマンズ「ナイトクルージング」。


対外的な社交辞令などありつつも、トーキョー湾の光景を楽しめた一夜だった。

暑中見舞

2007-08-01 | Weblog


首都圏も梅雨明けしたようですね。
暑中お見舞い申し上げます。

八月に入って暑い日が続きますが、体調など崩さぬよう。
腹出して寝て夏風邪など引かぬよう(おれもな)。