怠慢主婦 ドイツで同居 

日本食を食べなくなり義両親のしもべと化し、すでに何年になるだろう。遠い目しながら今日も行き抜いてやるぞっ

義父母の歯

2008年06月17日 | 義母
今日は、義父が医師の診察を受けるので、車で15分くらい北の町、アイヒシュテットに行ってきた。
町の東と西を丘陵で囲まれて、真ん中に小さな川が流れている。
古い大学がある町で有名らしい。いつも行くインゴルシュッタットとまた違った趣のある場所だ。





義父は数年前に手術をしたらしい。
一度、聞いたのだが、ドイツ語で病名を聞いてぱっとわかる分けない。何回も病気のことを尋ねるのも失礼だと思い、また本人もあまり話題にしないので知らないままだ。
今現在、普通に健康に暮らしているのだから、万歳だ。

ここに住んでしばらくして気づいたのは・・・
洗面所に義歯用品がないことだ。
義父母の歯ブラシと練り歯磨きが私たち二人のとは別においてある。
また、デンタルフロスがおいてある・・・・!
う~ん、もしかして、入れ歯にデンタルフロスを使ってるのぉぉぉ?

本人達に直接訊きにくいので、夫に尋ねた。
「おとうさんとおかあさんは自分の歯ですか?」
答えは~
「と、思います」
お、思いますかよ~!!!

数週間前、歯医者に行ったのだが、義父も「定期健診」なので一緒に行った。
そのとき明らかになったのだが、具合の悪いのが数本あるが、全部健在とのこと!!
「すごいですね~、日本の同世代はほとんど義歯を使いますよ」
と驚くと、
「妻も全部あるよ」
というのでさらにたまげた~

ドイツ人は歯が強いのか~?!
でも、夫はすでに2本も歯を抜いてしまっている。
インプラントをする予定だが「忙しい」となどと言いながら、歯抜けのまま過ごしている。

ではたまたま義父母は歯が頑丈なのだろうか?

先日、義母はうれしそうにタンスの奥から発見した35年前のズボンを私に披露した。「頭抜きで」と写真嫌いの義母の承諾を得て、撮影したのがしたの写真。


そうそう、大昔に、こんな幅のズボンが流行したような~
「ちょっと、幅を狭めればまだ着られる
と、義母は嬉しそうだった。

しかし、凄い。
35年前と体型が変らない、ということだろう。
(35年も前の服がまだある、というのも驚きだが、60年前のハンカチを取っておくくらいだから、あまりその点では動じなかった私。)
特別に身体を鍛えている様子もない~
結婚した頃の写真を見せてもらったが、もともと老け顔だったようで、体型も顔もほとんど変っていない印象だった。
「昔と変りませんね~!」
と、私が言うと、
「そうよ!」
と得意そうな答え。少しは謙遜しろよ~(超日本人の私のつぶやき)

歯もウエストサイズもそのままの義母

なんだか、これだけでも嫁は完全に負けている

出る幕無し


60年前のハンカチ

2008年04月29日 | 義母
写真は、義母にもらったハンカチだ。

どういうわけか、ここドイツでハンカチを売っているのを見つけることができず、義母に相談したところ、これが登場したのだ。

義母いわく「最近はみんなティッシュを使うから、ハンカチの需要がなくなって売らなくなったのよ」とのこと。

義父母はポケットにハンカチをいれていて、それで鼻水をふき取ったりしているのを私は時々見る。
なんだか、古臭くてくちゃくちゃにしているので、あまりかっこうよくない。

そういえば、ここの箱入りティッシュは恐ろしく高く、1箱100円位する。
紙類は一般的に高く、日本のようにバンバン使うと破産しそうだ。
少し前、義父母の古い知人夫妻がこの家を訪ねてきたとき、コーヒーとケーキでもてなした。来客のときは食卓用紙ナプキンが登場するのだが、みな、このナプキンを使わない。
で、テーブルを片付けるとき、なんと、知人婦人まで、自分の(使わなかったと思われる)ナプキンを元の袋にしまってくれたのだ!
わたしはここが一瞬、紙も自由に使えない貧乏国に錯覚してしまった。

こんな調子なので、おそらく、ハンカチは昔はぬれた手を拭くだけでなく、鼻水、よごれた口の周りなどをふき取る重要な役割をしていたのだろう。

義母からもらったハンカチ、これは義母が子供の頃母親に買ってもらったものだそう。25ペニヒ、と値札までついていた。どうして使わなかったのかな。
使わなかったにしても、どうしてそれを60年もしまっておいたのか、その感覚の違いも凄すぎる!
もらった私は骨董品を受け継いだようで、なんだか使いにくい・・・・