怠慢主婦 ドイツで同居 

日本食を食べなくなり義両親のしもべと化し、すでに何年になるだろう。遠い目しながら今日も行き抜いてやるぞっ

18年生きた犬

2008年08月07日 | 動物
この一家の大事な家族だった、
犬のロクシィ。



この写真は壁に掛けてあったものを私のカメラで撮影したもの。
見たところ、普通の雑種犬。
私がこの写真を見て、特別にかわいいだの、賢そうだの感じない。
だが、この家族にロクシィについて尋ねると、遠い目になり、話題によっては瞳をうるうるさせながら、語ってくれる。
すでに、死んでから10年ほどになるというのに。

義母は街中で、ロクシィに似た犬を見ると私に向かって、
「あ、あれが私たちのロクシィと同じ種類の犬よ!」
と、「わたしたちの」という、いやに感情をこめた言い方をする。
しかも、ロクシィタイプの犬を見るたびに説明してくれるもんだから、私まで黒くてちっちゃい犬に目が行ってしまうようになったのだ~

夫にロクシィの思い出を語らせたら止まらない。
何せ、10才の頃から飼って、その犬、18年も生きたらしいから。
ギムナジウムと同じで、多感な頃をずっとともに過ごした家族の一員。
おそらく、妻のわたしに対するより、思い入れが強いかも~

夫が「犬は小型が好き」と言うのも、ロクシィのせいだろう。
いや、犬どころか、人間の好みも小型のほうがいいらしく、小さい私をドイツに輸入してしまった!

夫が別の街で、学位取得試験のために勉強していた頃、ロクシィは不治の病で倒れ、獣医に安楽死を勧められたそう。
義父母は試験前の夫に知らせて動揺させてしまうのを恐れ、安楽死は知らされずになされたとか。
享年18歳。
この年齢を聞いたとき、ば、化け物~、と不謹慎にも思ってしまった~
大事に飼っていたのだろうな。
小型犬は上手に飼うと長生きするらしいし。


今朝、近所のヨラさんがポルディを連れてやってきた。



ヨラさんはポーランド出身で、ドイツ語も堪能である。
義母によると、ポーランド語・ドイツ語の通訳をやっているそうな。
で、飼い犬もバイリンガル犬で、二つの原語を聞き取る賢い犬らしいが、私に言わせりゃ、しつけのなっていない、おばか犬。

人を見れば、遊んでもらえると思い飛びついてくる。
前回会ったときなど、わたしに会って嬉しすぎ、ジャンプしてキッス~!!
が、勢い余って、私の前歯とポルディの前歯が「ガチン!」
犬とヒトのどちらの歯が強いのだろうか・・・・
もし、私の歯が折れたら、ポルディ、どうしてくれるぅ~!!!

それ以来、わたしは秘かに「バカ犬」と命名し、声に出して呼ぶことをしないが、この犬のことを考えるときはそう呼んでいる。
(大声で、バカ犬、と呼んだところで夫以外の周囲の誰もわからないだろうけど、どうしても感情がこもってしまうから、なんとなくわかっちゃうかも~!)

写真を比べると、明らかにロクシィのほうが賢そうではないか!








自転車に乗って。

2008年08月06日 | 風景
先日の日曜日、夫は自宅で仕事。
面白くない私は一人で自転車で、散歩した。




家を出ると、畑にショベルカー。
どうも、畑に新しい道を作るらしい。
なぜ、撮影したかというと、日本メーカーだったから
ここで、この種の物品の日本製を見るのは初めてなので。

自転車を15分ほどこぐと、やっと、畑はなくなり、住宅や店舗が現れる。
田舎町のくせに、楽器屋がある。



ここにも見つけた、日本メーカーの製品
ちっちゃいものだけど、やっぱり、うれしい



新しい住宅が次々と建てられている。
どれも、日本の平均的な住宅より大きい。
大きいと、それだけ土地や、暖房などのためにエネルギーが必要なわけだが、どうも「住宅を小さくして環境保護しよう」などという考え方はないらしい。



家を作る材料も、日本の常識より重量があるものが多いらしく、クレーンが何台も置いてある。



帰りは農道を走ってみた。
とうもろこし畑。



飼料用かしら?人間用かな?



隣にはほうれん草。



ご機嫌よく帰宅。
普段、ほとんど飲まないのだが、機嫌のよさとのどの渇きで、ついついビールに手が・・・
飲みなれていないので、グラスに注ぐと、泡だらけ~






太陽光発電

2008年08月05日 | 風景
相変わらず、家の工事は続いている。
しかも、浴室だけでなく、他のいろいろな部分もやるようなのだ。
夫の通勤の車で家を出かけるとき、ひょいと家を見上げて、たまげた。



屋根の上になにやらパネルを設置している。
すでに3枚ほど、給湯用のパネルがあったではないか?
もっと、ぐらぐら沸騰したお湯が必要なのか、と夫に尋ねると・・・
「電気を作ります」
とのこと。

ははぁ~
太陽光発電
日本の、環境問題大好きな人にはいい話。
これって、設置にはもちろん個人負担だろう。
いったい、いくらかかるのか・・・
メンテナンスも必要だろう。

夫は今のところ、独立して生活できないほど薄給、まさかこれを設置するためにお金を負担しているわけない。
(工事自体、嫌いだし、環境問題なんか興味ない人だし)
年金生活の義父母が100パーセント負担しての、大工事だ!

去年、日本で、ドイツの風力発電機がなぜ普及しているのかを新聞・雑誌で読んだ。
電力会社が個人が作った電気を買い取らなくてはいけない義務があるからだそうだ。
日本はこれがなかなかうまく行かなくて、去年の今頃は普及が進まない、とあった。

ま、まさか、義父母は電気を売るつもりなのか?!
だいたい、浴室を改築、も「あと何年生きるつもりなのか」と私はおののいたものだ。
さらに金をかけ、ソーラー発電に挑む二人!
なんだか、前向きすぎて、まぶしい~



外出から戻ると、きれいにびっしり並んだパネル。
さあ、晴れの日が続いて、たくさん電気を発電して、がんがん稼いでもらいましょうか!




ストレス続く日々

2008年08月01日 | ここの生活
業者が工事に入るようになった今週から、私の体調は思わしくない。
咳が出たり、吐き気。頭痛がしたりするのだ。

夫も工事でいらいらしていて、毎朝のように義母に当たっている。
わたしたち、居候なのに、そんなに大きな顔していいのか~、と私は思うのだが、義父母にとって、夫はいまだ「かわいい息子」。
なんだかんだとなだめている様子が、なんだかかわいそう。

夫は、以前喘息を患ったわたしを家に置いておくのが心配らしく、日中を街中で過ごすことを提案した。
なぁ~んも家のことをしないで逃げよう、という提案。
もちろん気が引けたが、体調を悪くしてまで義父母に仕えるのもいやなので、喜んで外出することにした。



今日もいい天気、薬屋の脇の温度計と湿度計はご機嫌な数値を表示。
気温30度、湿度40パーセントは日本でありえないだろう!



無料で快適に長居できるところといえば、図書館。
ここの図書館、館内での飲食が許されている。
ポットにコーヒー、おにぎり持参でゆるゆると過ごす。



帰りのバスを待っていたところ、ベンチの前をおばあさんが通った。
このおばあさん、なんと、すぐ脇にあるゴミ箱をあさり始めた!
デポジットの空き瓶を探しているのだ!
一瞬躊躇したが、カメラを取り出し、顔は本を読む振り、カメラは横に向け、シャッターを押した!
かなり、ぶれたけど、様子はわかるだろう・・・
おばあさん、ごめんなさい、ドイツの紹介のため、ご協力ありがとう!



バスが家に近づくと、憂鬱な気分になってくる。
忙しい義父母を置いて、街をプラップラしてきた嫁。
ありえないよなぁ~

バスを降りたら、大きな農作業車が麦らしき植物を刈り取り中だった。
すぐに家に入りづらかったので、しばらく面白く観察させてもらう・・・
ああ~、家に帰りたくないぃ~

うろうろしていたら、自転車に乗った義母が後ろから、
「ハロー」(英語と同様、ここの挨拶もハロー、が多い)
ぎょっとして私は振り返った。
ニコニコして、なんだかうれしそう?!
なにがうれしいのかな~私はやっとの思いで帰ってきて、これから家に入る前に気合を入れていたところなのに。

義母の意味のわからない笑顔に誘われ、無事に家に帰った私。