里山の山野草

里山と山野草の復活日記。

黄砂の功罪

2010年01月22日 | 地 学
1月3日の日経に、「嫌われものの黄砂に意外なプラス面も…」と題する面白い(?)
記事が載っていた。
何でも、
「中国のタクラマカン砂漠で発生した黄砂(主成分:炭酸カルシュウム)が偏西風に
 乗って東に運ばれる途中で酸性雨に含まれる硫酸と中和して硫酸カルシュウム
 (石膏)に変わっている」
「その中和の度合いを見ると、タクラマカンに近いアクス(中国)では10%であるの
 に対し、約3500㎞東方の青島(中国)では60%、約5300㎞東方のつくば市では
 100%であり、大気環境に良い影響もある事が確認された」
のだそうだ。

何だか酸性雨が中和されて良い事に感じるが、トンデモナイ!
そもそも硫酸については、中国で硫黄含有量の多い石炭を火力発電に用いている
為に亜硫酸ガスが多量に発生し、それが空中で硫酸に変化しているのだそうで、
こんな物が空中で中和されるからと喜んでは居られない。

中国を発生源とする、亜硫酸ガスや地球温暖化の原因となる炭酸ガスなどを経済発
展を優先させて何時までも垂れ流しをする事は許されない! 
事は自国民のみならず、外国にまでも悪影響を及ぼす。 「臭い物は元から断て」だ!

(枯死した松林)