里山の山野草

里山と山野草の復活日記。

植物の能力

2010年01月23日 | 野 菜
以前、新聞でコンパニオン・プランツなるものが紹介されていたのを思い出した。 
「植物がお酌などのお愛想をしてくれるのか?」 と思って興味を持って読んでみると、
「ある種の植物を近くに植えておいて害虫から守って貰う」 という内容だった。

その時は「どのようにして守ってくれるのか?」その訳が分からなかったが、その後、朝日
新聞に次のような“会話を交わす植物”が紹介されていて、ようやくその訳が分かった。
【SOS信号を発信する植物  :キャベツ
付いた虫の種類に応じて、アルコール・アルデヒド・テルペン類などの“緑の香り”を
放出し、それらを好む昆虫を呼んで撃退して貰う。(トウモロコシ等にも類似能力あり)
【周辺の仲間に援軍を求める植物:除虫菊
傷つくとピレトリンという殺虫成分をつくるが、その近くでは無傷の仲間もピレトリンを
つくり集団で自衛する。
(シロイヌナズナ、ヤマヨモギ、ハンノキ等にも集団自衛能力あり)
【縄張りを主張する植物:セイダカアワダチソウ
根から化学物質を放出して他の植物を撃退する。

つまり、植物の中には食害で傷つくと、化学物質を放出して援軍(別の昆虫)を呼んだり、
殺虫成分を作って自衛したり、或いは化学物質を放出して他の植物を撃退するという。
まるで、キャベツの援軍を呼ぶ様が昆虫と会話をしているように見えるし、除虫菊に至って
は無傷の仲間へ助けを呼んでいるように見え、正に“会話を交わす植物”という訳だ!

キャベツと言い、除虫菊と言い、まさかそのような能力を持っているとは知らなかった!
特にキャベツについては、そのような能力が備わっている事を知らなかっただけに、正に
「お主やるな!」と感嘆してしまう!
今度キャベツを育てる時には、どんな匂いを発散させているか、或いはどんな昆虫が集まっているか、是非観察してみるとしよう。