里山の山野草

里山と山野草の復活日記。

郷土料理 “うずみ”

2010年01月25日 | その他
福寿会館の洋館1Fは“茶処ばら”という喫茶店になっている。


メニューに、“うずみ”という郷土料理があったので珍しいので注文してみた。
何でも、福山藩初代藩主・水野勝成が質素倹約を徹底させる為に下々の食生活を視察し
た際、庶民がおかずをご飯に埋めて誤魔化したのが始まりで、埋(うず)め飯が鈍って
うずみになったのだそうだ。

うずみ、上段:食べる前、下段:隠してあった下の具)

試食してみると、小エビ・アサリ・椎茸・里芋・人参などの具にだし汁をかけその上にご飯
を盛ったもので、食材も味も極めて素朴なまるで我が家の料理のようであった!

それでも、当時ぜいたく品とされたエビや鶏肉などを公然と食べる事が出来なかった庶民
にとっては、ご飯の下から掘り出したご馳走は禁を犯して食べるだけに事のほか美味しか
ったに違いない! 

当時、もしお殿様が「余にも食わせてみろ!」という事になったとしたら、「不届き者!」
と極刑に処せられただろうか、それとも庶民の悪智恵に苦笑しながらもスッカリ味が気に入
って「城下のうずみを所望じゃ!」と催促したのであろうか?
色々想像して楽しませてくれる珍しい郷土料理だった!