里山の山野草

里山と山野草の復活日記。

新バイオ燃料?

2010年03月11日 | その他
3月8日の日経に、プランクトンの一種“ミドリムシ”を利用してジェット機用の新バイオ
燃料を製造するという面白い記事が載っていた。

ユーグレナ(東京大学発のベンチャー)が開発した技術を元に、新日石と日立プラントテ
クノロジーが資本参加して研究用プラントを造り、航空機やバスを実際に動かす実証実
験まで計画しているそうだ。

その内容は、
『長さ0.1mmの“ミドリムシ”を、水槽やプールで人工的に培養し、その体に含まれる
 油分を抽出して燃料に精製する』
『農地を必要とせず、単位面積当たりの生産量はサトウキビなどより大幅に上回るので、
 量産技術を確立して1ℓ当たり70円前後のコストで生産する』
というもので、耕地に制約のある日本にとっては、有望な“国産バイオ燃料”となるらしい。

ユーグレナのHPを見ると、この会社は“ミドリムシ”をサプリメントとして利用したり、
或いは“ミドリムシ”の持つ光合成の能力を利用して、企業が排出する炭酸ガスを様々な
物質に変えて活用するという面白い事もやっているようだ。

予てから、本来人間が食べる食料を“バイオ燃料”として大々的に転用している事に対し、
食料の値段が高騰するので苦々しい思いでいたが、この方法だとその点問題は無い。

又、石油にばかり依存して、折角稼いだお金を投機筋が高騰させた値段で買わされるの
も癪にさわる。 
“ミドリムシ”に限らず、こういった研究をドンドン進めてくれるとありがたい!

ミドリムシ
ミドリムシ植物の総称で、俗称をユーグレナとも言う、体長0.1mm以下の単細胞生物。
水田や、やや汚れた湖沼、水溜りなどに生息し、世界で150種ほどが知られている。

鞭毛を持っていて遊泳し、赤い点(眼点)で光を感じる事が出来るという点から見ると
動物と言えるが、体内に葉緑素を持っていて光合成を行う点から見て植物プランクトン
としても扱われる。