里山の山野草

里山と山野草の復活日記。

乱立する空港!

2010年03月13日 | 政 治
3月11日に、国内98番目の茨城空港が開港した。

先日(3/9)国交省が、空港建設や拡張の際に立てた国内線の需要予測と、2008年度の
利用実績をまとめて発表したばかりで、需要が予想を上回ったのは僅か8空港しかない
というのにだ!

3月10日の朝日新聞の報道によれば、
『当時の需要予測が明らかでない空港や、未だ実績が無い空港を除いた70空港の内で、
 実績が需要を上回ったのは8空港(約11%)に過ぎず、約90%は未達』
『特に、離島や過疎地は予測を大幅に下回り、都市部(松本、福島、宮崎など)でも大き
 く低迷した空港があり、33空港(約47%)が予測の半分以下
『これほどに達成率が低いのは、需要予測を国交省出身者が幹部を務める
 “運輸政策研究機構”などの財団法人やコンサルタント会社の予測が過大だった』
のだそうだ。

なるほど、ここでも同じ構図があったらしい! 
天下り先を作るのに熱心なお役人、「うちにも一つ空港が欲しい」とねだる首長さん、
「何でもいいから仕事をくれ」という土木建設業者、全員でバラ色の未来を描いて造った
挙句がこの体たらくだ。 

その結果は悲惨だ。 天下り先の空港法人20団体には剰余金が290億円もあるという
のに、更なる多額の税金の投入は言うに及ばず、運賃にはね返ったり、その上にあの
JALの破綻の一因にすらなってしまう。 
日本は何時までこんな事をやっているのだろう!  今こそ、挙国一致で日本の仕組みを
変えるべきだと思うのだが、ここ暫くは民主党に委ねるしか方法がないのだろうか?

(需要予測に対する達成率と空港数)ー朝日新聞から引用
達成率(%)~10~20~30~40~50~60~70~80~90~100100↑
空港数  5  7  4  4 13  6  5  4  4  10  8