汚れつちまった悲しみに
汚れちまった悲しみに
今日も小雪の降りかかる
汚れちまった悲しみに
今日も風さえ吹きすぎる
汚れちまった悲しみに
たとえば狐の皮衣
汚れちまった悲しみは
小雪のかかってちぢこまる
汚れちまった悲しみは
なにのぞむなくねがうなく
汚れちまった悲しみは
倦怠のうちに死を夢む
汚れちまった悲しみに
いたいたしくも怖気づき
汚れちまった悲しみに
なすところもなく日は暮れる
【中原中也】
中也の詩は歌で言えば泣きメロってやつで、哀愁と切なさを感じるが
それでいてポップさもある。
言葉のセンスがとても素晴らしく、僕のバイブルのようなもので
18歳の時から旅のお供だった。
クリームソーダを飲みながら原宿で中也の詩集を読んでも違和感ない
お洒落さもあった。と思う
この詩に曲をつけてみた
25歳のときに
もちろん泣きメロで
多分、歴史に残る曲だwww
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