・メールが来たとき、平社員は5分考えた挙句、あと回しにする。
役員は、3分以内に返信する。
会社の役員クラスの方たちに共通していることを挙げるとすれば、
それはメールのレスポンスが速い。
驚くほど速いことが特徴。
・出社時間。
平社員は、始業5分前。
役員は、遅くとも1時間前には来ている。
ビジネスにおける1秒の重みを役員の人たちは知っている。
「1秒の遅刻がビジネスチャンスを失わせる」その怖さを知っている。
・会食時間を設定する時。
役員は、きっかり18時から。
・心ある人は時間の損失を最も悲しむ。
(ダンデ)
・ごちそうしてもらった次の日、
役員は、100%朝7時にお礼メールが来る。
・出世した人たちは、次のようなほんの小さな積み重ねを非常に大切にする。
1.お礼のメールを出す。(手紙の礼状も含む)
これは接待に限らず、面談、人脈を使った紹介、物の紹介、贈り物などなど、
全てのことにおいてです。
必ずお礼のメールを出す。
2.まめに報告連絡相談(ホウレンソウ)をしたり、情報交換のための連絡も頻繁にする。
3.メールや電話も即レスポンス。
4.頼まれたことで簡単にできることは、すぐその場で済ませてしまう。
・自分が当たり前だと思うところに強みがある。
・どんなものを食べているか言ってみたまえ。
君がどんな人間であるかを言い当ててみせよう。
(ブリア・サヴァラン)
・役員は、たいてい長いネクタイをしている。
ビジネスパーソンにとって服装とはビジネスという戦いのための鎧であり、
出世している方たちはそれを重視している。
「人は見かけで判断されているから」と考えているからこそ、服にお金をかけているのです。
・革靴を履くとき、役員は、必ずひもを結び直して履く。
一流の凛とした所作があなたを印象付ける。
・手みやげを平社員は、道すがら買う。
役員は、包装紙を決める。
・決して言い訳をするな。
決して愚痴をこぼすな。
(ディズレーリ)
・三流は、体調不良で休む。
一流は、健康オタクである。
・お風呂に入るとき。
一流は、朝風呂を浴びる。
役員の方々にかなりの割合で共通している習慣といえば、「朝風呂に入っている」ということ。
「朝風呂に入ると出世する」
こんなジンクスもある。
・所作。
三流は、テーブルマナーを知らない。
一流は、自然に完璧な振る舞いができる。
・家庭。
三流は、尻に敷かれまくっている。
一流は、あえて尻に敷かれている。
・デスクを見てみると、
出世している人の机は、新品のように美しい。
・役員まで行く人は、仕事と同じくらい趣味を極めようとする。
・伸びない人は、過去の栄光にしがみつく。
伸び続ける人は、伝説を更新し続ける。
安田正『一流役員が実践している仕事の哲学』
・結局、政治力とは何か。
「政治力というのは人を動かす力という意味。
いろんな力の総合されたもんですよ。
そして最後は人と人との信頼関係の積み重ねによる」
(田中角栄・談)
・統計、歴史がやはり基本。
選挙、商売、いずれも戦闘である。
統計、歴史を排除した戦闘は、戦略としては要諦が欠けていると角栄は教えてる。
・「しがらみ」で人脈をつくる。
より人脈を広げる最も手っ取り早く確実な方法は、「しがらみ」をつくることである。
角栄もまた強靭にして広大無比の人脈を、多くのしがらみをつくることで広げてきた。
・情報収集にカネを使っているか。
「角さんの情報力は凄いというのは鳴り響いているが、こと情報収集にはカネを惜しまないんですね。
かつて、角さんは言ってましたよ。『新聞代が月2,500円は安い。一万円払ってもいいくらいだ』と」
(元・田中派担当記者)
・「各種会合などがない日には午後9時ごろ、早ければ8時ごろには寝てしまう。
日曜日なんかは夕方6時には寝ちまうな。
ぐっすり寝込んで、夜中の12時か1時ごろいったん起きる。
それから役所から送られた統計資料や本を読む」
・ユーモアは男の武器だ。
田中のユーモアは、抜群の比喩を交えた演説、スピーチ、
あるいは体が表現してしまう仕草といったものに発見することができる。
・男にもてる男は女にももてる。
女にもてる男が、男にももてるとは限らない。
ところが、男にもてる男というのはまず100%、女にももてるものである。
小林吉弥『田中角栄の経営術教科書』