R.K official blog

旅・サーフィン・スノーボード・ロック・夜遊び・仕事・投資・投機

悠久なる海

2010-11-13 17:23:55 | 小説
遥かグリーンランド沖と南極海で冷やされた海水が沈み

冷たく重い深層水になるという

深海底を移動した深層水は

インド洋北部と北太平洋でわき上がり海流の一部になる

これは
ベルトコンベアー循環と呼ばれ

驚くべきはこの循環に費やされる月日はなんと2,000年という

もしかしたら

僕らが普段乗っている波も
2,000年ぶりにやってきたのかもしれない

地球の表面の70%が海で
その98%が深海だという

深海とは太陽の光の届かない200メートル以深の海で
暗黒・低温・高圧の世界が広がっているのだ

深海と言えばマリアナ海溝
実に、11,000メートルにも及ぶ

しかも、地球の海の深さの平均が3,800メートル!!

僕らの小さな世界
ちっぽけな経験則では計り知れないルールが
そこには存在するんだろう

願わくば遺骨は海の藻屑となりたい
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Not for sale

2010-11-12 00:43:35 | 日記
今日は、とある士族との面談があった。

コンサルタントのはしくれとしては、細部に気を張り巡らせながらの面談だったのだが、
殿様商売のコンサルティングとはこういうものなのかと。。。

というか、コンサルティングではないな。

そういう意味ではものすごく勉強になった。
問題があるから相談するわけで、コンサルタントは考えうる全てのメリットデメリットを
クライアントの事例に当てはめ、ベストの選択を提案するのがコンサルティングであろう。
彼に関して言えば、二者択一であり、伸るか反るかだけで判断しているように思う。

ポイントポイントで、コンサルに有利な選択を促すポイントにも敢えて投げかけてみたのだが、反応すらしない。
つまり、駆け引きすら理解できないのだ。

それが殿様商売ってやつなのかなと思いながら、
無知とは罪という言葉を思い出す。

知っているか知らないかは、生きていく上で大きな損失を生む原因となるだろう。
そして、身をもって知るという行為を避けて通る人間の、不安と表裏一体となった平穏は決して安泰とは言わないんだろうなと。
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相場の阿鼻叫喚

2010-11-05 22:47:53 | 日記
相場師に必要なものは?

実は、知識や情報や高度なテクニックよりも不可欠なものがある

それは・・・強靭なる精神
そう、メンタルが一番だと僕は思う

まぁ、相場だなんだなんて言ったところでギャンブルも賭場もなんら変わりない

つまり、全ては結果論であって
勝てば官軍ってやつだ

しかし、不思議なもので
相場も賭場も時間の制限や休場がある
無限に開かれていたとしたらどうなるだろう?

おそらくそこにいた者の殆どは
無一文になるだろう

数学的にも科学的にも全く根拠がないが

正常な精神を保っていられないと思うわけだ

人間の欲望の際限の無さというか
足るを知る

これこそが全てだと思うが

最近では稲盛さんの言葉
古くは、老子に記されている

「この世の中で最大の罪は、飽くなき欲望に起因している。また、最大の禍は足るを知らぬことに起因し、最大の咎は利益をむさぼる心に起因している」
~中国古典の人間学~守屋洋著 

僕の愛読本だが、
何千年も昔から人間って変わらないんだなぁって

どんなに稼いでも
得られるものの値段の幅や選択肢が変わるだけで

その本質というか
それを得ることによる精神的な達成感や
幸せを感じるという尺度は何も変わらないということだ

それがわかっているのと
そうでないのとでは人生観がまるで変わってくる

前述した本ではこうも言っている

「イギリス人には大きな美点がある。可能な限り自分の利己主義を他人の利己主義と衝突させないように努力する。ところが日本人の場合は、自分が何かを手に入れる喜びとは、
他人がそれを手に入れることができなくなるということだ」

記憶は定かではないが
ギリシャだったか
現存する最古のフレーズの一つに
これまた

足るを知るというニュアンスの言葉が刻まれているとかいないとか

深すぎるなぁ

身に染み入るんだが

煩悩を滅するわけではないが

足るを知ると言うことは
言い換えると

幸せを知っているということなのかも知れない
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Midnight Surfer

2010-11-04 14:36:00 | 小説
 小気味良いレゲエのオムニバスがマリブコークのペースを上げた。

 マリファナは肌には合わない

 奴らはひたすらビールと水パイプで呆けてる。
唯一の女オータムが妙に色っぽく、妖艶にすら感じた。

 ボブマーリーのエクソダスがLSDと相性が良いなんて誰か言ってたけど、
アルコールだって十分イケる。

「思えば、ずっとズレっぱなしだったんだろな・・・。」

 虚栄心は満たされること無く、更に後戻りもできない虚像を作り上げている事に、
僅かだが気づき始めていた。

 マスターがテキーラを振舞う頃には、店の中も相当に活気付いてはいるが、一見客は
まるで授業が始まる前の教師のような扱いを受ける。
それとともに、水商売の一段落の時間だからか、仕事を終えた女達が集う。

「ナオキさん。」

聞きなれた声だ。キャバ嬢のヒダリだった。

 ジャックダニエルの入ったロックグラスを傾けながら、マルボロライトメンソールに火をつけ、ため息混じりに煙を天井に向かって思いっきり吐き出した。        
煙を吐く唇の使い方が水商売慣れしている様はあんまり好きではないが、
この街の女達は生活に困らない程度の仕事を運んでくれる。

「忙しい?」

取って付けたような質問だけど、話下手な俺の言葉一つを拾って広げてくれるのは
さすがだと思った。

「まあまあ、最近2店舗目出したんだよウチのオーナー。」

「マジで?儲かってんね。」

「そうでもないよ。最近は営業時間気にしてるし、勝負じゃん。」

微笑みながら首をかしげる姿、いちいち男心をくすぐる演出を究めている様は尊敬すらする。

「年末だもんな。取り締まりもあんだろうし。もぐりだろ?社長もよくやるよね。金あんだ?」

「闇金で稼いだって言ってたよ。お金はあるけど、知識はないみたい。」

まるで他人事のように何でも話してくれる。これが信頼なのか、何かの策略なのかわからないが、頭の良いヒダリのことだ一瞬で篩いにかけながら言葉を選んでいるんだろう。

「そうそう、でね、うちに入った若い子なんだけど20貸して欲しいんだって。」

「何で?」

「成人式で地元帰ってちゃんとやりたいんだって。」

「地元は?」

「北海道・・・。」

「むりっしょ。」
鼻で笑った。

「真面目な子だから、会うだけ会ってみたら?」

「珍しいね?連保つけるよ。」
真顔で言ったが、嫌な顔しないヒダリのウインクに照れくさくて苦笑してしまった。

「だって、成人式って気持ちわかるもん。私は、成人式出られなかったし、女の子のそういう気持ちはホントだよ。」

「ヒダリの頼みなら聞かないわけにいかないでしょ。それに、オマエやさしいな。俺にわざわざ仕事振ってくれてんじゃん。」

「そういうわけじゃないよ。私はあげるお金は持ってるけど、貸すお金はもってないもん。」

「なんだそりゃ。」

harder they come
by jimmy clife

 この街の住人の殆どは金に困っている。正確には金の使い方に疎いだけなのだが。
あればあるだけ、入れば入るだけ使ってしまう。
だから、急な入用でたかだか十万単位の額を高利で借りる。
給料でさえ泡銭感覚だから、酒に女に薬にギャンブル、金は右から左だ。



NEXT STAGE
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