民族対立が厳しい東欧、コソボの地で「バルカン室内管弦楽団」の
活動を続ける指揮者 沢寿男氏。
日本人として初めてコソボフィルの指揮をした時楽団員は厳しい表情で
「再び紛争になれば間違いなく楽器ではなく銃を持って戦場に行く」と。
そんな中で舞台に立つ。
勿論コンサ-トホ-ルなどは無い。場所は青年会館。
場内は市民や、国連議員だけではなく、迷彩服で銃を携える軍人、警官も多数。
その中で世界の人々を”音楽”で結ぼうとベ-ト-ベンの楽曲を渾身の指揮で奏でた。
終わった時万雷の拍手”スタンディングオベ-ション”。
そうです。音楽に国境はないのです。
そして、ある方は語っています。「音楽が越えられるのは国境だけじゃない。
人と、人の心そして自分自身の心だ」と。
この楽団はウイ-ンの楽友協会ホ-ルのステ-ジに立つ事も出来ました。
また、日本でも平和コンサ-トとしてベ-ト-ベンの〝第㈨”も披露しました。
コソボに愛される楽団であると共に世界に誇れる楽団の成長を願いましょう。