その本は、ずーっと我が家の本棚にあったのです。娘たちが子供の頃読んでいた本で、楽しく面白い童話だということは知っていました。そして、時間泥棒に盗まれた時間をモモという少女が取り戻すというお話だということも知っていました。でも、忙しい毎日の中で、いまさら童話を読んで楽しむ時間的余裕は皆無だったため、今まで本棚の中で埃をかぶっていたのです。
ある日、友人が「読書会」を開いているという情報を得て、面白そうなので、参加することにしました。次回の課題書は「モモ」です。早速、本棚から取り出し読みはじめました。
そして、気がついたのです。自分も時間泥棒の被害にあっていたということに! なんということでしょう。侮れないお話でした。
新聞も雑誌も、その時々の社会の状況を知るには良い情報源だし、専門書も小説も必要な時には手にとります。が、童話は子供にお任せ・・・と思っていました。
でも、人生で何を一番大切にすべきなのか、どんな心構えで毎日を送ったらいいのか --- そんな生きるための基本を教えてくれるのは童話なのかもしれません。
あなたも時間を盗まれていませんか? 少しでも心当たりがあるのなら、「モモのところに行ってごらん!」
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