香の幻想：ニアウリ

　季節は梅雨。雨ばかりが続いています。今日も雨。なんとなく肌寒い陽気なのですが、雨水に触れると何故か水のあたたかさを感じます。

　グレーの雨模様の中、大きなグレーの消防署がどっしりと建っています。周りには大きな建物がないのでこの消防署は比較的目立ちます。消防署の前の大通り、手前の横断歩道に一組の親子が信号が青くなるのを待っています。

　おかあさんは透明のレインコートを着て透明の傘を持ってます。もう片方の手は５歳くらいの女の子の手を握っています。女の子は髪の毛の両側を高い位置でお下げに結わいています。赤いレインコートと赤い長靴を履いて、手には赤い傘。

　グレーの景色の中に赤い女の子と赤い消防車がくっきりと映えています。

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　私はニアウリと雨がどうも結びついてしまうんです。これからの雨の季節、うっとおしい気分をシャープなニアウリの香がすきっとさせてくれます。我が家では梅雨時に活躍する精油です。

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