新「廊下のむし探検」

大阪北部のマンションの廊下で見つけた虫の名前を調べています

家の近くのむし探検 公園で見つけた幼虫ほか

2019-06-19 20:15:50 | 家の近くのむし探検
家の近くのむし探検 第17弾


一昨日、久しぶりに家の近くの公園に行ってみました。ここは2年ほど前にマンションの改修工事が始まり、「廊下のむし探検」ができなくなって、緊急避難的に通った公園でした。この日は常連の幼虫が多かったです。





最初はナミテントウの幼虫です。この日はやたらたくさんいました。上と下の写真の個体では背面の黄色の模様が違いますが、ネットで見ると、飼育された方がおられて、上の写真のように中心後方に黄色の刺があるのは4齢、ないのは3齢とのことです。





今度はイトカメムシです。これも公園のツツジの葉にいっぱいいます。上は成虫、下は翅が少し伸びているので5齢幼虫かな。



葉っぱの間から覗いていたのはシマサシガメでした。





ツツジの葉にはこんなルリチュウレンジの幼虫がいっぱい。頭部の黒い個体と橙色の個体がいました。これについては北海道立総合研究機構林業試験場ルリチュウレンジのページに載っていました。「頭部は若齢から亜終齢までは黒色、終齢では黄土色」だそうです。つまり上は若齢から亜終齢、下は終齢ということになります。





最後はマメコガネでした。これも常連です。もう少しいたのですが、次回に回します。

マンション近くに鹿の群れ

2019-06-18 19:49:24 | 廊下のむし探検
昨日の朝、マンションの窓からふと外を見たら鹿の群れがやってきていました。急いで、廊下に出て写真を撮りました。



全部で6頭。1頭を除いて立派な角を持っています。でも、体には斑点があるので、若い雄鹿なのでしょう。









悠々としていて、こんな姿でなかなか動かないので、諦めて家に戻りました。

廊下のむし探検 ガガンボ、カミキリなど

2019-06-17 17:08:42 | 廊下のむし探検
廊下のむし探検 第35弾


6月13日にマンションの廊下で見つけた虫の続きです。





まず最初はガガンボの♀です。いつもそれで終わるのですが、今日はもう少し粘ってみました。



まずは翅脈です。翅脈の名称は「日本産水生昆虫第二版」に載っているものを採用しました。Sc脈らしきものがR脈につながっているので、ガガンボ科は確かでしょう。「日本産水生昆虫第二版」にガガンボ科の属への検索表があるので順を追って調べてみました。最後にマエキガガンボ属かガガンボ属かというところで、前脚脛節末端の刺の有無があるので調べてみました。



どうやらなさそうです。従って、これはたぶんマエキガガンボ属 Indotipula。「日本昆虫目録第8巻」によると、この属には6種記録されていて、本州産はitoana、quadrispicata、tetracantha、yamataの4種。ここから先は♂の検索表しかないので分かりません。





次はコメツキです。コメツキは苦手でよく分かりません。



それにアカマダラカゲロウ♀です。





こちらはウロコチャタテ。マンションではよく見かけます。



隙間から覗いているのはキマダラミヤマカミキリかな。



それにアオオビハエトリ



これはヤマトヤブカ♀かな。



こちらはキハダカニグモ





口肢の外側が褐色なので、たぶん、ヤマトクサカゲロウ。ただし、ヤマトクサカゲロウには成虫の外観では区別のできない2種がいるので、ヤマトクサカゲロウspとしておきます。



これはリンゴカミキリの仲間です。これについては「日本産カミキリムシ」に載っている絵解き検索表で調べてみました。

①触角は第3節が第4節より長いか、同じ;頭部は平たく、複眼は大きい;前胸背板は幅より長くない
②後胸は橙黄色;腹部は第5節と、時には第3節が黒色で、その他は橙黄色
③前翅跗節は橙黄色
④上翅は細長い。上翅の長さは幅の3.8~4.3倍
⑤前胸背板は疎らに浅く点刻され、光沢がある;上翅側縁の黒色条はわずかに肩に届かない;腹部末端節は♂では浅く三角形に平圧され、♀では基部から中央付近にかけて中央の溝に沿った細い窪みがある ソボリンゴカミキリ Oberea sobosana

その結果、この5項目を調べることでソボリンゴカミキリであることが分かりました。





この5つのポイントを上の写真で調べました。⑤の「上翅側縁の黒色条はわずかに肩に届かない」は肩が矢印で示した部分なので、たぶん、「わずかに前縁に届かない」とした方がよいかなと思いました。とにかく、この黒色条を見るとソボかどうか分かるようです。



最後は天井に止まっていたナガフトヒゲナガゾウムシでした。

芦屋川で植物観察会4

2019-06-16 17:05:27 | ちょっと足を伸ばして
6月9日に芦屋川から潮芦屋ビーチにかけて行われた植物観察会で見た植物の続きです。





芦屋川に沿って海の方角に歩いていくとこんな草が見つかりました。よく見ると小さな白い花がいっぱい咲いています。





ちょっと拡大してみました。花弁に細かい毛がいっぱいついています。これはオオフタバムグラ Diodia teresだそうです。「日本帰化植物写真図鑑」によると、北米原産みたいです。



ついでにツバメシジミも写しておきました。





これはハナヌカススキ Aira elegansだと言われたのですが、特徴がなくて写真を見てもよく分かりませんでした。





これはクスダマツメクサ Trifolium campestre。西アジアから北アフリカ原産だそうです。





海に着きました。



これは芦屋市総合公園に渡る橋の上で撮ったものです。水上スキー、格好いいですね。







公園の中に植えられていた木です。リーダーはカイコウズと言われたのですが、家で調べたら、よく知っているアメリカデイゴでした。カイコウズ(海紅豆)は和名でした。



そして、潮芦屋ビーチに着きました。あちこちでビーチバレーをしています。暑いのにこんな中でよく平気だなと思って見ていました。



砂浜にはほとんど植物はなかったのですが、砂浜の端にはツルナがありました。



ハマヒルガオがいっぱい咲いていることを期待して行ったのですが、もう終わっていたようです。80歳を過ぎたリーダーはこの暑い中、砂浜の上で植物観察をされていたのですが、大部分の参加者は炎天下で解散になるのを待っていました。私も最初は植物観察に付き合っていたのですが、途中で引き返し皆のところへ戻りました。そうしたら、もう帰ると言われた方がおられたので、私も一緒に帰ることにしました。

芦屋川で植物観察会3

2019-06-14 20:50:43 | ちょっと足を伸ばして
6月9日、芦屋川に沿って行われた植物観察会で見た植物の続きです。







石垣に生えていたシダです。てっきりカニクサだと思ったのですが、リーダーの説明はツルシノブ。違う種なのかなと思っていろいろと撮ってきたのですが、家で調べるとやはりカニクサでした。こんなことが度々あります。敢えて違う名前で呼んでいるのか、昔はそう呼ばれていたのか。







これは川沿いにたくさん咲いていました。ヘラバヒメジョオン Erigeron strigosusという帰化植物のようです。確かに普通のヒメジョオンよりは花が小さい感じです。



「日本帰化植物写真図鑑」を見ると、「根生葉は長い柄があってへら状の披針形、縁には低い鋸歯があり・・・」とあるので、その部分を撮った写真を見てみました。確かにそんな感じです。







これは何だか分からなかったので、リーダーに聞いてみました。クルマバナだそうです。





クルマバナというのは山裾のところにあったような気がして、こんな海近くの河原に本当に生えているのかなぁと思って、いろいろ撮っておきました。でも、似た種で帰化植物はないですね。やはりクルマバナなのかな。







これはシナダレスズメガヤ Eragrostis curvulaだそうです。どうも特徴がないですね。写真も何を撮ったらよいのか。





キキョウソウにしては花が小さいなと思っていたら、これはヒナキキョウソウ Triodanis bifloraだそうです。



最後は園芸種だそうで、名前も聞いたのですが、ネットで見ても出ていません。たぶん、聞き間違いかな。