ビジネススクールではMBAプログラムが注目されがちですが、MBA以外にも幅広いビジネスパーソンにプログラムを提供しています。
RSMも例外ではなく、MBAや金融専攻修士(MFM)以外にもビジネスパーソン向けのプログラムを運営し、ビジネススキル向上の機会を提供しています。
グローバリゼーションや経済危機の影響で、より一人一人の生産性・専門性が求められる中、このようなプログラムは日本でもオランダでも今後一層注目されるべきものと考えており、RSMはどのように運営しているのだろうと興味を持って担当者に聞いてきました。
ちなみにこの方とはプログラムが始まってすぐにRSM Charity Foundationのディナーをご一緒させていただき、いつでも遊びにおいでよということを言われていたので、プログラム終了間際ではありますがお話を伺いに行きました。
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☆RSMが提供するオープンプログラムについて
RSMが提供する一般向けのプログラムは下記の二つ。
・クライアント企業向けにカスタマイズされた長期間のプログラム
・IFRSやIR、Negotiationといった科目ごとの授業
最近の経済情勢を受けて、企業ごとにカスタマイズされたプログラムの収入が減っている一方、科目ごとの授業の需要が増えている。
☆なぜ受講者はRSMを選ぶのか
・RSMはオランダのマネージャー向けプログラムのリーダーとして知られている
・授業が非常に実践的で学びも多く、結果として費用対効果が高い
・幅広い業界から受講者が集まるので視野やネットワークが広がりやすい
☆人気の科目は?
一番人気のある科目は若手マネージャー(含候補)"RSM Diploma Programme in Business Management and Leadership"で、これは10日の間にStrategy、Finance、MarketingそしてLeadershipというMBAのコアとなる科目を短期集中で受講するプログラムです。
座学だけではなく、MBA同様プロジェクトもあるそうで、担当者曰く”Mini MBA”とのこと。1年に2回開講されていて、受講生は各回15名程度ということです。
お値段は7,950ユーロと結構高く感じますが、企業の研修としては人気ということです。
この他にも多くの科目の授業が開講されていて、それぞれ人気のようです。
ちなみにお値段は一日当たり700-900ユーロで結構高いです。
ただ、それでも十分費用対効果はあると明言されていました。
☆Executive Education受講生のネットワークについて
世界中をカバーする12,000人のネットワークがある。
ただし現時点ではMBAネットワークとのリンクはしていない。
☆Executiveプログラム受講者とMBAの接触の機会は設けないのか
我々MBAにとっても実際にビジネスパーソンとして活躍されている方々のお話を聞いたりネットワーキングをする機会は貴重です。
そのため是非そういう機会を設けてほしいとお願いしたところ、Good Ideaとは言われたものの「MBAの学生はプライドが高く、一般向けプログラムの人と接触したいとは思わないのではないか」という懸念を示されていました。
私からは「MBAでは多くのビジネスパーソンをイベントのスピーカーとしてお招きしているし、その中には当然MBAでない方もいるが、そういうことに関係なく我々はお話を聞きたいし、実際有意義なネットワークを築くことができている」と応えました。
今後、先方でも何らかの対応をしてくれると期待しています。
☆ビジネススクールにとってランキングを挙げる意味
下記の点において、ビジネススクールにとってランキングは非常に重要。
・優秀なMBAの学生を引きつける
これは言わずもがなですね。やはりランキングは参考になります。
・優秀な教員を引きつける
学校のランキングが高いと言うことは、その学校で教えること自体が一種のステータスになるため、優秀な教員を招聘するためにもランキングは重要です。
・企業クライアントを引きつける
学校のステータスが高いということはそれだけ品質を信頼でき、また参加者のレベルも高いことが想定されるため、企業の研修も受託しやすくなります。
特に一般向けのプログラムは利益を出しやすいため、学校の収益を考えるとこれは重要なポイントだと思われます。
・補助金やリサーチ案件が得やすくなる
学校のステータスが高くなると、それだけ政府からの補助金やリサーチの受託を得やすくなるそうです。
このような収益はMBAを含め全ての学生の学習環境にも影響しそうですね。
このように、ビジネススクールにとってランキングとは単に学生を集めるためだけではなく、その収益にも大きな影響を与えています。
そのためどのビジネススクールもランキングを高めるのに必死ですし、色んな点をアピールしてきます。
(私見ですが)日本の場合すでに学校名が暗黙のランキングを形成しているということもあり、あまりランキングのために努力をしているという印象はありません。
しかし、ビジネススクール同士の切磋琢磨を促すと言う点では大学名と分離したランキングが形成されても良いような気がします。
欧米では大学全体のランキングとビジネススクールのランキングが乖離している例はよくあります(もちろん大学の知名度自体が重要な要素であることも事実ですが)。
☆アムステルダムオフィス開設の目的
RSMは先日アムステルダムにオフィスを開設。
その目的としては、Executive向けの教育、コンサルティング及びリサーチが挙げられる。
企業のニーズに応じて、教育、コンサル、リサーチを組み合わせて提供することができる。
また、RSMのブランド構築についても重要な役割を担う。
RSMは世界的に知られている一方、オランダでの知名度は必ずしも高くなく、その担当者の方も自分の仕事について「エラスムス大学のビジネススクール勤務」と紹介しているようです。つまり、オランダ有数の大学であるエラスムス大学に比べ、そのビジネススクールであるRSMの知名度は高くないということです。
この点を改善するため、アムステルダムにオフィスを開設し、多くの企業経営者やマネージャーにアクセスし、ブランド価値を高めたいとのことでした。
☆RSMのExecutive Programをアピールしてください
以下の点でRSMのプログラムは特徴的。
・9割の科目は英語
・幅広い業界から受講生が集まり、視野・ネットワークを広げる絶好の機会
・オランダのみならずベルギーから通ってくる人もいる
・アカデミックな観点からもレベルが高い
・実践についても重視していて、クラスは非常にインタラクティブ
・多様な開講科目
・値段は少々高いけど、費用対効果はとても高い
以上RSMオープンプログラムのご紹介でした。
非常に魅力的だと感じましたし、日本の大学その他の教育機関にとっても見習うべき点があるのではないかと思います。
この内容が日本の社会人教育関係社並びにオランダないしベルギー在住の方でRSMでの勉強を検討されている方のご参考になれば幸いです。
RSMも例外ではなく、MBAや金融専攻修士(MFM)以外にもビジネスパーソン向けのプログラムを運営し、ビジネススキル向上の機会を提供しています。
グローバリゼーションや経済危機の影響で、より一人一人の生産性・専門性が求められる中、このようなプログラムは日本でもオランダでも今後一層注目されるべきものと考えており、RSMはどのように運営しているのだろうと興味を持って担当者に聞いてきました。
ちなみにこの方とはプログラムが始まってすぐにRSM Charity Foundationのディナーをご一緒させていただき、いつでも遊びにおいでよということを言われていたので、プログラム終了間際ではありますがお話を伺いに行きました。
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☆RSMが提供するオープンプログラムについて
RSMが提供する一般向けのプログラムは下記の二つ。
・クライアント企業向けにカスタマイズされた長期間のプログラム
・IFRSやIR、Negotiationといった科目ごとの授業
最近の経済情勢を受けて、企業ごとにカスタマイズされたプログラムの収入が減っている一方、科目ごとの授業の需要が増えている。
☆なぜ受講者はRSMを選ぶのか
・RSMはオランダのマネージャー向けプログラムのリーダーとして知られている
・授業が非常に実践的で学びも多く、結果として費用対効果が高い
・幅広い業界から受講者が集まるので視野やネットワークが広がりやすい
☆人気の科目は?
一番人気のある科目は若手マネージャー(含候補)"RSM Diploma Programme in Business Management and Leadership"で、これは10日の間にStrategy、Finance、MarketingそしてLeadershipというMBAのコアとなる科目を短期集中で受講するプログラムです。
座学だけではなく、MBA同様プロジェクトもあるそうで、担当者曰く”Mini MBA”とのこと。1年に2回開講されていて、受講生は各回15名程度ということです。
お値段は7,950ユーロと結構高く感じますが、企業の研修としては人気ということです。
この他にも多くの科目の授業が開講されていて、それぞれ人気のようです。
ちなみにお値段は一日当たり700-900ユーロで結構高いです。
ただ、それでも十分費用対効果はあると明言されていました。
☆Executive Education受講生のネットワークについて
世界中をカバーする12,000人のネットワークがある。
ただし現時点ではMBAネットワークとのリンクはしていない。
☆Executiveプログラム受講者とMBAの接触の機会は設けないのか
我々MBAにとっても実際にビジネスパーソンとして活躍されている方々のお話を聞いたりネットワーキングをする機会は貴重です。
そのため是非そういう機会を設けてほしいとお願いしたところ、Good Ideaとは言われたものの「MBAの学生はプライドが高く、一般向けプログラムの人と接触したいとは思わないのではないか」という懸念を示されていました。
私からは「MBAでは多くのビジネスパーソンをイベントのスピーカーとしてお招きしているし、その中には当然MBAでない方もいるが、そういうことに関係なく我々はお話を聞きたいし、実際有意義なネットワークを築くことができている」と応えました。
今後、先方でも何らかの対応をしてくれると期待しています。
☆ビジネススクールにとってランキングを挙げる意味
下記の点において、ビジネススクールにとってランキングは非常に重要。
・優秀なMBAの学生を引きつける
これは言わずもがなですね。やはりランキングは参考になります。
・優秀な教員を引きつける
学校のランキングが高いと言うことは、その学校で教えること自体が一種のステータスになるため、優秀な教員を招聘するためにもランキングは重要です。
・企業クライアントを引きつける
学校のステータスが高いということはそれだけ品質を信頼でき、また参加者のレベルも高いことが想定されるため、企業の研修も受託しやすくなります。
特に一般向けのプログラムは利益を出しやすいため、学校の収益を考えるとこれは重要なポイントだと思われます。
・補助金やリサーチ案件が得やすくなる
学校のステータスが高くなると、それだけ政府からの補助金やリサーチの受託を得やすくなるそうです。
このような収益はMBAを含め全ての学生の学習環境にも影響しそうですね。
このように、ビジネススクールにとってランキングとは単に学生を集めるためだけではなく、その収益にも大きな影響を与えています。
そのためどのビジネススクールもランキングを高めるのに必死ですし、色んな点をアピールしてきます。
(私見ですが)日本の場合すでに学校名が暗黙のランキングを形成しているということもあり、あまりランキングのために努力をしているという印象はありません。
しかし、ビジネススクール同士の切磋琢磨を促すと言う点では大学名と分離したランキングが形成されても良いような気がします。
欧米では大学全体のランキングとビジネススクールのランキングが乖離している例はよくあります(もちろん大学の知名度自体が重要な要素であることも事実ですが)。
☆アムステルダムオフィス開設の目的
RSMは先日アムステルダムにオフィスを開設。
その目的としては、Executive向けの教育、コンサルティング及びリサーチが挙げられる。
企業のニーズに応じて、教育、コンサル、リサーチを組み合わせて提供することができる。
また、RSMのブランド構築についても重要な役割を担う。
RSMは世界的に知られている一方、オランダでの知名度は必ずしも高くなく、その担当者の方も自分の仕事について「エラスムス大学のビジネススクール勤務」と紹介しているようです。つまり、オランダ有数の大学であるエラスムス大学に比べ、そのビジネススクールであるRSMの知名度は高くないということです。
この点を改善するため、アムステルダムにオフィスを開設し、多くの企業経営者やマネージャーにアクセスし、ブランド価値を高めたいとのことでした。
☆RSMのExecutive Programをアピールしてください
以下の点でRSMのプログラムは特徴的。
・9割の科目は英語
・幅広い業界から受講生が集まり、視野・ネットワークを広げる絶好の機会
・オランダのみならずベルギーから通ってくる人もいる
・アカデミックな観点からもレベルが高い
・実践についても重視していて、クラスは非常にインタラクティブ
・多様な開講科目
・値段は少々高いけど、費用対効果はとても高い
以上RSMオープンプログラムのご紹介でした。
非常に魅力的だと感じましたし、日本の大学その他の教育機関にとっても見習うべき点があるのではないかと思います。
この内容が日本の社会人教育関係社並びにオランダないしベルギー在住の方でRSMでの勉強を検討されている方のご参考になれば幸いです。