RSM MBA Life

オランダロッテルダムにあるRSM Erasmus UniversityのMBA Programに通う学生達の日記。

Sensitiveな授業

2008-05-08 08:47:47 | MBA09授業
RSMライフを満喫しているK.T.です。今週から第三タームに入っています。本当に早いものですね・・・。

先日行われたLiving Managementについては、もうJunさんとハイディさんが述べられているので、多くは語りませんが、本当に貴重な経験になりました。優秀なチームメイト達(インド人2名・パキスタン人・インドネシア人・コロンビア人)と私の家で丸3日間缶詰め状態でトコトン議論したことは、忘れることはないでしょう。

さて、第三タームは、RSM独特のスケジュールとなっています。授業が行われるのは5月のみであり、6月から8月については、生徒は各企業でサマーインターンシップを行うことになっています。5月の授業は、Strategy・Marketing・Financeの3つのなかから選択することが可能ですが、私は悩んだ末にStrategyを選択しましたので、この授業について少し触れたいと思います。

このStrategyの授業は、「グローバルなビジネス環境下でどのように戦略を構築していくか」ということに主眼が置かれています。エリアとしては、中国・インド・東南アジア・中東・アフリカに対して焦点があてられています。この授業の講師は、「まずはPoliticsとHistoryを知らなきゃダメだ!」ということを持論にしており、結構Sensitiveな話題を持ち出してきます。世界40カ国から生徒が集まっているRSMでは、授業中でもプライベートでもSensitiveな話題について触れられることはありませんでしたので、新鮮な刺激を受けています。

わたしが感じたのは、やはり中国と日本の関係はとても難しいということです。講師が「第二次世界大戦の際の日本の戦略は・・・」と話し始めると、ある中国人女性生徒が「その話題は持ち出さないで欲しい」と断わりを入れました。また、別の中国人女性生徒も「中国の共産政治は、過去にあったような外国からの侵略を防ぐためのものだ」とプレゼンしていました。普段はとても懇意にしている彼女たちからそのような意見をダイレクトに聞くと、少々とまどいを覚えました。

日本にとって、中国はとても大事な国であることは間違いありません。私自身も中国でのビジネスにかかわる可能性は十分にあります。政治体制や歴史認識の違いを乗り越えてビジネス上の成功を収めることは非常に難しい問題ですが、「お互いのことを理解しあう」ことから全てが始まるように思います。相互理解を深めあうという点では、RSMはまさに絶好の機会を与えてくれています。入学以来中国人とはかなり親しくしてきましたが、これからはもっと親交を深め、互いの良さについて認め合う仲になりたいと思うようになりました

明日からはパリでMBAオリンピック(運動会のようなもの)が開催されます。欧州の様々なビジネススクールが集結し、いろいろなスポーツで各生徒が母校を代表して競い合うようです。こうしたインフォーマルな企画があるのもRSMの醍醐味です。思う存分楽しみます。

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