R.Life

The fishing is life itself !

2022.11.27 冬来たる

2022-12-01 17:53:00 | Mountain

都会の並木道に黄葉が舞う晩秋の頃
標高の高い山では厳しい冬の訪れで
八ヶ岳は雪化粧した美しい冬の姿となっていた


根雪となる真っ白な新雪に新しい軌跡を残し
八ヶ岳中山尾根を単独登攀して来ました
写真中央付近のラインをピークに向けて登攀


1ピッチ目を登り返す頃
風は肌を刺すように冷たいが
次第に日の光が届き始め
一面の青空に向かってのクライミングは爽快でした




ホッとひと息を入れて振り返ると
白く聳える阿弥陀岳が美しかった
今日は晴天の週末なのに登山者は少なく何処のバリエーションルートも静かでした


中山尾根終了点から望む雪を纏った赤岳
ソロクライミングの宿命である登り返しで疲れきった心身に最高のご褒美となった


行者小屋に新しく導入したテントを張りました
必然的に重たくなる冬装備のザックを少しでも軽くしようという怠けな考えで導入しました


軽い分耐久性はあまり期待はしていないが
設営は早く容易で居住性も安心感がありそこそこ広くストレスを感じなかった、ただひとつシングルウォールテントの付き物である結露は半端なかった。
下の写真は一夜を明かし撤収時にテント内に凍った結露を集めてみました
一人前のかき氷位はありそうですね


厳冬期をメインで使用するので結露は凍ってしまい直接的に物が濡れる事は少ないと思うのであまり問題はないのかもしれない
なんせ650gを切るこの軽さとコンパクトさはもう手放せない。


出発時にザックを計測したら24キロもありました
あれ?大して変わらないぞ?
食料を欲張りすぎたかな。

厳冬八ヶ岳もそろそろ開幕です。


HARNESS
ARC’TERYX -AR-395a-
ROPE
Edelrid -swift protect Pro Dry-
8.9mm 50m
SHOSE
LA SPORTIVA -TC PRO-
TENT
HERITAGE -CROSSOVER DOME 2G



2022.10.15 秋の装い

2022-10-18 06:48:00 | Mountain

秋も日増しに深まり
山肌の樹々の葉も鮮やかに色づき
見頃を迎えた東北の山々


山形、新潟、福島、三県の県境にある
東北アルプスの異名をもつ飯豊山に
テントを背負って紅葉ハイキングに行ってきました


御沢登山口から三国岳を越え飯豊山に向かいます
紅葉の進み具合は標高約1500mから高い位置の樹々は鮮やかに色づき、特に三国小屋から切合小屋付近の稜線は見事な秋色パレットが広がり疲れを忘れて自然と笑みがこぼれる美しさでした


草履塚から飯豊山に続く稜線はハイマツが多く緑が目立つが滑らかな美しい稜線に惚れ惚れする


お地蔵さんに一礼をしてあの丘を越えると
今日のテント場本山小屋に着きます


素晴らしい景色を楽しみながら本山小屋に到着です


広いテント場には4張りのテントが有りました
小屋の営業は既に終了している様でテント数はかなり少なめです
選び放題のテン場の一等地に張ることができました


さぁ飯豊山山頂まであと少し
ものの10分で山頂です


登山口を出発してテントの設営時間を含めて5時間弱の道のり
標高2105m飯豊山山頂に到着です


下界には雲海が広がり
遥か上空には秋の高い雲が出来たり消えたり流れたりと自由気ままな秋空が頭上に広がる
天気ももちそうなので私も自由気ままな雲の様にあの丘の向こうの大日岳まで向かってみます



風が強くなり始め草原のチングルマの綿毛が踊る


一面の草紅葉の中にポツンと小屋が見えてきました



大日岳までの半分の所にある御西岳の避難小屋
とんがり屋根と小さな窓が可愛くお洒落な無人小屋です
残念ながら風が雲海を動かして大日岳方面は真っ白になってしまったのでここで引き返すことにしました


飯豊山まで戻ると大日岳のガスは晴れていました
まぁよくある事です



テントに戻りレトルトの絶品カレーを堪能して
夕陽のショータイムを特等席で楽しみました




テント場で見つけたこの形
赤く染まったハートの石
アラフォーのおっさんにはどの角度に置いても似合わないが、ついつい写真を撮ってしまいました
訪れた際には探してみてください


暖かなシュラフに包まり安眠から目を覚ます
暖かな珈琲を淹れテント内は珈琲の香りに満たされる
扉を開けて極上のショータイムがいよいよ始まる


「最高の極み」


これだから山はやめられないんだなぁ。


camera
OLYMPUS OM-D E-M1 Mark III
lens
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO








2022.10.9 角田山クライミング in 新潟

2022-10-11 06:51:00 | Mountain

新潟市民の山として親しまれる角田山、標高は482mと低いながらも多くの登山客が県内外から訪れる山のようで、今日は生憎な空模様となったが沢山の登山者で賑わっていました。

灯台コースの馬の瀬尾根から見える向かいの谷に突出した岩峰、今日はこの岩場でソロクライミングのトレーニングをしてきました。
初めに二峰ある下の岩峰を直上登攀して、次に上の岩峰に取り付き直上に登攀してピークに立つというマルチピッチの練習
それから下の岩峰まで懸垂下降してフリークライミングを飽きるほど楽しんできました。



まだまだ夏の香りが漂う緑に茂った獣道を行く


途中道迷いをしながらも駐車場から20分程のアプローチで岩場の基部に着いた
岩質は非常に脆く露出した石がぼろぼろと剥がれ落ちる、見上げれば錆びた古いリングボルトが目立った。初めにメインルートっぽい中央ラインを越えます、グレードは不明で難しくはないが石が剥げ落ちて気の抜けない登攀が続いた


下部岩峰のピークに立ち上部岩峰を見上げた
威風堂々と聳り立つ感じが穂高のジャンダルムっぽい雰囲気でやたらと格好良い


ミニマムジャンダルムを難なく突破してピークに立ち登攀終了
ピークからの眺望は灯台尾根の向こう側に日本海が広がり水平線に佐渡島が浮かぶ


森の中からひょっこり出た下部岩峰が巨大な猿の様にも見えます


尾根上には沢山の登山者が行き交い、恥ずかしながら登攀中に声援の声まで頂きました


上部より下部岩峰の方が面白そうだったのでトップロープを張りフリールートで難しそうなラインを何度も何度も練習した



夕方頃になり握力が尽きてトレーニング終了。
下山して灯台コースを途中まで登り尾根上から素晴らしい眺めを見てきました。



開放的な美しい眺めを最後にして
ここから先は次回に取っておきます
次は角田山山頂でお弁当でも広げて
のんびりピクニックでもしてみたいですね。


HARNESS
ARC’TERYX -AR-395a-
ROPE
Edelrid -swift protect Pro Dry-
8.9mm 50m
SHOSE
LA SPORTIVA -TC PRO-






2022.10.1 美しき峰々

2022-10-05 07:55:00 | Mountain

遅れ気味の涸沢の紅葉
厳しい残暑が長く続いたせいか
紅葉前に枯れはじめたナナカマドの葉を
多く見受けられた
その中に一際美しく真っ赤に染まった
ナナカマドがありました。


本日も夏日となった涸沢
下界の気温は30度超
朝晩は寒いが日中は半袖での山行でも
心地よいくらいだった

仲間と登った北穂高岳
日本一標高の高い山小屋、北穂高小屋に泊まり
素敵な景色と贅沢な時間を過ごしてきました
天候にも恵まれた北穂高岳山頂からの
美しき絶景をお届けします


北穂テント場と前穂高岳


夕暮れ時の槍ヶ岳と大キレット


燃えるような夕日


荒々しい岩峰が茜色に輝く


夜の帳が下りた峰々
風のない静かな夜となった




とても冷えこんだ夜は
暖かな山小屋で談笑に花を咲かせた


夜が明け始めた涸沢のテント村と
朝焼けに燃ゆる名峰富士
テントの灯りが小さな街のようで美しい
昨晩は1000張以上のテントで埋め尽くされようです


薄雲のフィルター越しに
やわらかな光を放つご来光


峰々の目覚めの時


モルゲンロートに染まる荒々しい岩峰は
この瞬間だけ優美さを湛え
ただただ美しかった。




心を奪われる山岳風景がここにあります。


camera
OLYMPUS OM-D E-M1 Mark III
lens
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO






2022.9.23 日向神の岩場

2022-09-27 15:44:00 | Mountain

台風一過で秋の空気に入れ替わり
過ごしやすい爽やかな季節となりました。

ダム湖の奥地に連立する大きな岩壁
福岡県八女市の日向神ダムの岩場
クライミング専門誌の日本100岩場に載る
福岡を代表するクライミングスポットです
目の前に連なる巨大な岩壁はまさに圧巻
そして今日はその広大なエリアの一部で
ソロクライミングを楽しんできました



陽の当たる苔むした岩場にひっそりと小さな花が咲いています、調べてみるとチャボツメレンゲという花のようです
細長い葉はぷりっとした多肉のようで、茎は赤く
沢山の小さな白い花が特徴的の花です。

まずは手始めに5.10aのグレードを登る
下から見る限り簡単そうなルートでしたが
下部は苔が着き、上部は意外と悪く苦戦のクライミングとなってしまった


続いては5.11aのグレードにチャレンジしましたが、2ピン目から3ピン目の間で何度も落ち力尽きて完敗、身の丈知らずの挑戦となりました


続いては少しエリアを移動
この場所は木などの支点が無いため
自分の車に支点を構築
他のクライマーに見られたらきっと笑われるでしょうが信頼できる相棒です


5.10dのルートをリードで登り
トップロープを掛けて複数のルートで遊ぶ
岩場周辺は綺麗に整理されていて
支点のボルト類も良く安心で気持ちのよい快適なクライミングを愉しめます


岩場の高い位置の終了点横には
チャボツメレンゲのコロニーがあり、沢山の小さな花を咲かせていました。


クライミングのテーマパークのような
日向神の岩壁はとても魅力のある岩場でした。
次は絶叫系にでも挑戦するかな。


HARNESS
ARC’TERYX -AR-395a-
ROPE
Edelrid -swift protect Pro Dry-
8.9mm 50m
SHOSE
LA SPORTIVA -TC PRO-