ゆっくり読書

読んだ本の感想を中心に、日々、思ったことをつれづれに記します。

まるくなる

2012-03-08 23:20:15 | Weblog
そういえば、去年の今ごろは、
ロシアはサンクトペテルブルクを歩いていたのだった。
1年経つのが早い。

今日、仕事で会った日本人の顔が、誰かに似ていると思って、
「誰だっけな~」と考えながら話していたら、
ふと、非常に苦手としている人の顔に似ているのだと気づいた。

なかなか思い出さなかったくらいだから、
不思議と嫌悪感はなく、
「そういえばあの人も、かわいい顔をするときがあったんだよな~」と
相手の笑顔を見ながら、懐かしく思ったりした。

人の記憶なんて、そんなもんなんだろう。
そして私も、少しは人間がまるくなってきたのだろうか。

そういえば、少しくらい社内がごたついていたり、
仕事の進み具合がスムーズでなくても、
むかしのようにイライラしなくなった。
ただし、大事なことを忘れることも増えてしまった。

もし、私がむかしのように日本企業で働いていて、
その駐在員として上海に来ていたら、
やっぱり、イライラが継続していたんだろうなあ、と、
思えることもある。

シルクロード

2012-03-08 00:17:14 | Weblog
今日は、ヨーヨーマとシルクロードアンサンブルを聞きに、
上海大劇院まで行ってきた。

開演前の舞台。



音が幾重にも生み出されていくようで、すごくよかった。
音が後から後から追いかけてきて、そして、気持ちは少し先に行っていて、
それでいて、仲間とタイミングがあう。

この先読みの感じが、いかにも音楽ならではの印象で、すごくいい。
やっぱり音楽の魅力はライブだ。

が、ただひとつ、
ハープ系の楽器が来ていなかったのが、少し残念。
むかし、「新・シルクロード」の曲を演奏していたときは、
ハープの音がすごくきれいで印象的だったような気がするから。

あと、メロディラインが追えないような、
弦楽器を弾いて使う曲は、基本的に苦手なんだと再認識。
これは個人の好みの問題。

そして、ブログを書きながら、「新・シルクロード」の曲を聞く。
やっぱり秀逸だ。

いつか、ヨーヨーマのブラームスのチェロとチェロのソナタを聞きに行きたい。
高校生の頃、ひとりで家にいるときに、本当に心細かったときに、よく聞いた。

情熱的なタンゴではなくて、ブラームスだったからよかった。
表現は何通りもあって、信頼関係もそれぞれで、
人を愛する距離感も、それぞれでいいと思った。
それが自分の心であれば。

私がいちばん自分の血を憎んでいたときに、救ってくれた。
音楽には、本当に、そんな力がある。
さて、シルクロードの一人旅に行きたくなってきたな。

そして、ブラームスを聴き始めた。
今晩はもう仕事をしないで寝てもいいだろうか。
というか、もう仕事をしないで寝るんだけど。

たまに過去から逃げたくなって、
猛烈に仕事をしようとか、似合わないことを考えて、
そんなときに、ひょんなことから、昔よく聞いていた曲を聞き始めて、
逃げたくても逃げられないから、せめて寝ちまえ、と思ったりする。

寝られるだけ、精神的に安定しているとも言えるのが、せめてもの救い。