バンコクの出張から戻り、その後も飲み会が続いていたので、
どうやら、すごく疲れていたらしい。
今日は、昼まで寝てしまった。
どれでもまだ、身体が重い。
出張中にたまった上海の仕事を持って帰ってきたのだけど、
今日はやめた。明日にしよう。
小学生の頃、母が、算数は引き算が一番大切だと言っていた。
そして中学生になると、数学では因数分解がすべての根っこだと言っていた。
ようやく、その意味がわかってきたのは、
中国人と一緒に仕事をするようになってから。
いま、部下は全員中国人だけど、
そのなかで引き算で考えることができる人は、あまりいない。
いい大学を出ている人でも、基本は足し算で考えている。
これと、これと、これをやったら、こうなる、というように。
そして、その結果が自分にとってマイナスのイメージだと、
それをやらないですませようとする。
ある意味、賢い。
でも、仕事のほとんどは理想的な姿があって、
それを実現するには、前倒ししてこれとこれをやる、という考え方をすると思う。
どちらがラクかというと、足し算式で、逃げるのもありの方がラクだろう。
日本人は、引き算をしすぎるから、常にマイナス評価で、
自分に自信がなく、他人にも厳しいと言えるかもしれない。
アメリカの場合は、トップの人たちの因数分解が非常に巧妙なため、
下の人たちは足し算しか出来なくても、組織や仕組みで見たときに、
上手く回るようにできているように見える。
少なくても、アメリカ系企業の人事評価制度を聞いていると
そんな印象を覚える。
組織力は日本のお家芸のように言われることもあるけど、
それは精神論にすぎず、
本当の組織力はアメリカのほうが一枚上手に思う。
先日、中国人と組織の話をしていたときに、
私たち日本人と中国人の意見が一致した点があった。
それは、日本企業の一番悪いところは駐在員。
駐在員は「空降兵」と呼ばれている。落下傘で降下する兵士のことだ。
つまり、専門知識もあまりなかったり、中国のことを全然知らなかったり、
現地スタッフをまとめる力量もないくせに、
落下傘で現地法人に降下してきて、上に居座ったと思いきや、
日本本社の顔色ばかり見ていて、ついでに数年で帰ってしまう。
そんな人と一緒に仕事がしたいなんて、思うわけがない。
在上海のアメリカ系企業に勤めている日本人の友人が、こんなことを言っていた。
毎月一回、全社員が集まる親睦会がある。
会議室には軽食やお酒が出ていて、社長がスピーチをして、みんなで歓談する。
社長は中国人だけど、アメリカ系企業なので、英語でスピーチをする。
それを中国語に通訳するのは、アメリカ人で中国の大学を出ている白人だ。
アメリカ人的なウィットがきいた通訳なので、聞いている中国人は大爆笑。
もちろん働いている中国人も英語はできるわけなので、
そのアメリカ人の訳が、いかに気が利いているか、全部わかる。
それを、全部アドリブでやる。
こんな演出、日系企業にはなかなか無理だろう。
自分のファンをつくる、という点で、
日本をはじめとするアジア人は、欧米人に数歩遅れていると思う。
どうやら、すごく疲れていたらしい。
今日は、昼まで寝てしまった。
どれでもまだ、身体が重い。
出張中にたまった上海の仕事を持って帰ってきたのだけど、
今日はやめた。明日にしよう。
小学生の頃、母が、算数は引き算が一番大切だと言っていた。
そして中学生になると、数学では因数分解がすべての根っこだと言っていた。
ようやく、その意味がわかってきたのは、
中国人と一緒に仕事をするようになってから。
いま、部下は全員中国人だけど、
そのなかで引き算で考えることができる人は、あまりいない。
いい大学を出ている人でも、基本は足し算で考えている。
これと、これと、これをやったら、こうなる、というように。
そして、その結果が自分にとってマイナスのイメージだと、
それをやらないですませようとする。
ある意味、賢い。
でも、仕事のほとんどは理想的な姿があって、
それを実現するには、前倒ししてこれとこれをやる、という考え方をすると思う。
どちらがラクかというと、足し算式で、逃げるのもありの方がラクだろう。
日本人は、引き算をしすぎるから、常にマイナス評価で、
自分に自信がなく、他人にも厳しいと言えるかもしれない。
アメリカの場合は、トップの人たちの因数分解が非常に巧妙なため、
下の人たちは足し算しか出来なくても、組織や仕組みで見たときに、
上手く回るようにできているように見える。
少なくても、アメリカ系企業の人事評価制度を聞いていると
そんな印象を覚える。
組織力は日本のお家芸のように言われることもあるけど、
それは精神論にすぎず、
本当の組織力はアメリカのほうが一枚上手に思う。
先日、中国人と組織の話をしていたときに、
私たち日本人と中国人の意見が一致した点があった。
それは、日本企業の一番悪いところは駐在員。
駐在員は「空降兵」と呼ばれている。落下傘で降下する兵士のことだ。
つまり、専門知識もあまりなかったり、中国のことを全然知らなかったり、
現地スタッフをまとめる力量もないくせに、
落下傘で現地法人に降下してきて、上に居座ったと思いきや、
日本本社の顔色ばかり見ていて、ついでに数年で帰ってしまう。
そんな人と一緒に仕事がしたいなんて、思うわけがない。
在上海のアメリカ系企業に勤めている日本人の友人が、こんなことを言っていた。
毎月一回、全社員が集まる親睦会がある。
会議室には軽食やお酒が出ていて、社長がスピーチをして、みんなで歓談する。
社長は中国人だけど、アメリカ系企業なので、英語でスピーチをする。
それを中国語に通訳するのは、アメリカ人で中国の大学を出ている白人だ。
アメリカ人的なウィットがきいた通訳なので、聞いている中国人は大爆笑。
もちろん働いている中国人も英語はできるわけなので、
そのアメリカ人の訳が、いかに気が利いているか、全部わかる。
それを、全部アドリブでやる。
こんな演出、日系企業にはなかなか無理だろう。
自分のファンをつくる、という点で、
日本をはじめとするアジア人は、欧米人に数歩遅れていると思う。