ゆっくり読書

読んだ本の感想を中心に、日々、思ったことをつれづれに記します。

歴史観

2013-11-03 15:55:26 | Weblog
相変わらずネットが重く、切れがちだ。
北京の事件の余波が、まだ続いているらしい。
いいかげん、ネット規制なんて諦めればいいのに。

おそらく、私はいま社内で、一番上手に中国人の面子をつぶす人間だ。
こんなことを言っても、決して偉くない。自慢できない。

これは、面子のありかがどこにあるか、という問題で、
もし日本人も中国人も、お互いがちゃんと自分なりの歴史観にそって話をできるなら、
どちらの面子もつぶれないですむように話せる自信はある。

でも、中共が作った歴史も歴史なら、日本人が忘れることにした歴史も、
これまたアメリカの思うつぼで、非常に情けない状況になっている。
そして、長いものには巻かれようとするのが、国籍を問わず、人間というものだし、
そもそも、外のことをまったく知らなかったら、自分なりの歴史観なんて、
持つこと自体が難しいだろう。

特に、白人に植民地化された記憶があるアジア人にとって、
物質的な豊かさをほこることは、非常な魅力だ。
日本人なんて、戦後これだけ経って、まだ自立した国になっていないことを
すっかり忘れて、アジアで偉そうにしている。
中国人も成金主義をひけらかすようになった。

日本人は、アメリカ様がジャップなんかのために、
本気で命をはってくれるなんて、心から信じてるんだろうか。
そうだとしたら、日本人は、敗戦に懲りず、相変わらずめでた過ぎる。

日本にとって、国防上最大の危険が訪れるのは、
中国の共産党が消滅した時だろう。
いまは反共のためにアメリカは日本を守る意味がある。
でも、相手がそもそも共産党ではなくなったら、その必要性はなくなるだろう。

そのときに残るのは、共産党によってつくられた歴史観を信じている中国人だ。
彼らは、アメリカが引いたあとの日本を攻めることに対し、
なんら戸惑いを覚えないかもしれない。

人民解放軍が侵犯するのが脅威なんじゃない。
解放軍であるかぎりは、まだマシなんだ。

こんな話を大真面目に中国人としてみたいんだけど、
いまのところ、周囲に乗ってくれる上海在住中国人の友人はいない。

昨晩読んだ本。『なぜアメリカは、対日戦争を仕掛けたのか』
いまだに日本人は、ビジネスや外交で「誠意を見せれば何とかなる」と思っているけど、
誠意だけじゃどうにもならないことって、結構多いと思うけどなあ。