週末に読書を2冊。
『「南京事件」の総括』(田中正明著、小学館文庫)と
『中国自壊』(増田悦佐著、東洋経済新報社)
南京については、南京攻防戦で起きたことのまえに、
なぜ支那事変があそこまで泥沼化したのか、という経緯を
もっと考える努力をしなければ、
単に、東京裁判の妥当性の話になってしまうなあ、と思う。
戦後生まれの私たちには、そのへんの経緯がよくわからないわけだし、
(学校では、自虐史観以外習わないし)
そもそも戦前・戦中の人でも、後からすり込まれた印象だけで語る人も多い。
支那事変に関しては、多くの文書は敗戦の折りに破棄されただろうけど、
もうちょっと自分たちで研究すべきじゃないか、と思う。
私たちの世代には、なぜ、満州事変が起きたときに、
支那に日本軍が堂々といたのか、その理由を知らない人も多い。
よくよく考えてみたら、すごく不思議で、
いくら中国が弱体化していたときとはいえ、
「ニーハオ。日本軍です。今日から居座っちゃいますね」と言って、
軍備ばりばりの人たちが、すんなり上陸させてもらえたわけはないんだ。
そして、ふと思い出したのが、
小学生の頃にテレビで放映されていた「北京の55日」という映画のこと。
私にスゴく不思議な印象を残した。
最悪なくらい野蛮な中国人が跋扈してて、
チャールトン・ヘストンが主演で、カッコいいんだけど、
最後に日本軍が毅然と行進して北京入りするシーンがあって、
北京のみなさんは拍手喝采、大喜びしている。
なんだかよくわらない映画だな~という印象が残っている。
いま見たら、全然違う印象を受けるんだろうな。
久しぶりに見直したい作品の1つだ。
『中国自壊』のほうは、上海にいる日本人の友人や、
ネットで反体制的なことを、ユーモアまじりに繰り出している中国人たちの言葉を、
客観的な数字できれいに並べて「はい、どうぞ」と見せてくれた感じの内容だった。
中国系の報道を毎日読むようにしていると、当然入ってくる内容ばかりなんだけど、
これは私が日本語の報道も見られる立場だからなわけであって、
中国人は、共産党の情報操作の中にあって、
それこそ、口コミやよくわからないネットワークをもとに情報を収拾し、
ほぼ正確に把握しているわけだから、中国の民衆は、やはり賢いんだろうと思った。
GDPが日本を抜いたのに、いまだに日本の生活水準に追いつけていないことは、
中国人自身が実体験として理解していることだし、
こんなところに誰が住むの?というようなマンションが乱立し、そのままゴーストタウン化して、
数年後には建て替えられるなんてことも、
しょっちゅう見ているわけだから、そりゃあ、いくら中央が隠しても丸見えだ。
たまに、中国人とそんな話になり、
「日本もワケがわからない新幹線やトンネルが通ったりしたよ~」と言うと、
妙な親近感がうまれるので、角栄さんは、今でも日中友好にすごく貢献してくれている。
そして、そんな話題になった時、いつも心の中に思うのは、
「でも日本は、手抜き工事が少ないけどね」という、ちょっとした誇りだ。
『「南京事件」の総括』(田中正明著、小学館文庫)と
『中国自壊』(増田悦佐著、東洋経済新報社)
南京については、南京攻防戦で起きたことのまえに、
なぜ支那事変があそこまで泥沼化したのか、という経緯を
もっと考える努力をしなければ、
単に、東京裁判の妥当性の話になってしまうなあ、と思う。
戦後生まれの私たちには、そのへんの経緯がよくわからないわけだし、
(学校では、自虐史観以外習わないし)
そもそも戦前・戦中の人でも、後からすり込まれた印象だけで語る人も多い。
支那事変に関しては、多くの文書は敗戦の折りに破棄されただろうけど、
もうちょっと自分たちで研究すべきじゃないか、と思う。
私たちの世代には、なぜ、満州事変が起きたときに、
支那に日本軍が堂々といたのか、その理由を知らない人も多い。
よくよく考えてみたら、すごく不思議で、
いくら中国が弱体化していたときとはいえ、
「ニーハオ。日本軍です。今日から居座っちゃいますね」と言って、
軍備ばりばりの人たちが、すんなり上陸させてもらえたわけはないんだ。
そして、ふと思い出したのが、
小学生の頃にテレビで放映されていた「北京の55日」という映画のこと。
私にスゴく不思議な印象を残した。
最悪なくらい野蛮な中国人が跋扈してて、
チャールトン・ヘストンが主演で、カッコいいんだけど、
最後に日本軍が毅然と行進して北京入りするシーンがあって、
北京のみなさんは拍手喝采、大喜びしている。
なんだかよくわらない映画だな~という印象が残っている。
いま見たら、全然違う印象を受けるんだろうな。
久しぶりに見直したい作品の1つだ。
『中国自壊』のほうは、上海にいる日本人の友人や、
ネットで反体制的なことを、ユーモアまじりに繰り出している中国人たちの言葉を、
客観的な数字できれいに並べて「はい、どうぞ」と見せてくれた感じの内容だった。
中国系の報道を毎日読むようにしていると、当然入ってくる内容ばかりなんだけど、
これは私が日本語の報道も見られる立場だからなわけであって、
中国人は、共産党の情報操作の中にあって、
それこそ、口コミやよくわからないネットワークをもとに情報を収拾し、
ほぼ正確に把握しているわけだから、中国の民衆は、やはり賢いんだろうと思った。
GDPが日本を抜いたのに、いまだに日本の生活水準に追いつけていないことは、
中国人自身が実体験として理解していることだし、
こんなところに誰が住むの?というようなマンションが乱立し、そのままゴーストタウン化して、
数年後には建て替えられるなんてことも、
しょっちゅう見ているわけだから、そりゃあ、いくら中央が隠しても丸見えだ。
たまに、中国人とそんな話になり、
「日本もワケがわからない新幹線やトンネルが通ったりしたよ~」と言うと、
妙な親近感がうまれるので、角栄さんは、今でも日中友好にすごく貢献してくれている。
そして、そんな話題になった時、いつも心の中に思うのは、
「でも日本は、手抜き工事が少ないけどね」という、ちょっとした誇りだ。