誰か日本の若者は軟弱だとか言ったか。
ここ100年の生活の変化で美しくなった容姿と、日本人もちまえの真面目さが、
美を競うスポーツで、世界最高の成績をとる。
男子のフィギュアスケートで、
日本人が表彰台の真ん中に立つなんて、誰が予想しただろう。
女子はまだわかる。世界中で日本女子は結構人気だ。
欧米でも中国でも、日本女子はモテモテなんだ。
でも、短足胴長で、O脚。ついでに頭が大きくて首がない。
ちっさくてパッとしないけど、頭だけは結構いい。
そのわりには、上司の言うことには逆らえなくて、家庭内で憤懣をぶちまける。
それが日本男子に対する世界評だったけど、いまは変わってきたんだなあと思う。
バレエでも日本男子は、好成績だし、
中国でも、ひとときの日本人=お金のイメージがなくなり、
日本人の旦那さんはやさしい、という評価になってきている。
とはいえ、この変化がいいとは限らない。
だからこそ日本の経済力は伸び悩みしているのかもしれない。
そして、私は写真でしかソチオリンピックを見ていない。
中国でも放映しているけど、なんだかあまり、中国語による放送では見る気がしない。
私のアパートでは、NHKの海外放送は受信できないし、
かといってその放送を見るために、夜中まで飲み屋にいる気もしない。
きっと上海在住の名前も知らない日本人と盛り上がれると思うのだけど、
なんとなく、それをする気にもならない。
そんな不真面目な観戦状態だけど、でも、不思議や不思議。
羽生選手が金メダルを取ったくらいの時間に、パチッと目が覚めて、何だか心がわくわくした。
で、二度寝もできないので、起きてネットを立ち上げ、ニュースで吉報に触れたわけだ。
体内の共鳴が、日本に合ってきたと思った瞬間。
というよりも、日本人だと深く実感した瞬間と言うべきか。
私が、春か、遅くても就労ビザの期限である6月末には「日本に帰る」と中国人の同僚に言った後、
彼らの反応を見て、中国人って、やっぱり温かい人たちだと思った。
彼らからもらった言葉。
「中国とは違う企業文化だし、親や友人からいろいろ言われたけど、頑張ったのは、あなたがいるから」
「あなたの性格は、本当の意味で、しなやかで強い。私はあなたを通して、日本が好きになった」
「もしうちの在日本の会社で働く気がないのなら、知り合いに聞いてみる。東京ならいいよね?」
「私たちは、これからも本当の友人でいられるよね。そうでありたい。
血縁と同じ。あなたをおねえさんと思ってる」
「あなたみたいな人は、ぜひ日本で、外国人の上司の下で働いてください。日本のオッサンは、絶対ダメ。
うちの社長(日本人)のような人の下だと、あなたはいいように使われてしまう。
そして、自分の優位性を誇示するためだけに、あなたをみんなの前で批判したりする。日本のオッサンはせこい。
でもあなたの能力はそんなオッサンたちを超えてると思う。だって、中国人はあなたのことを信じるから」
「あなたは、将来また中国に来てくれると思ってる。あなたみたいな人なら歓迎だ。
絶対に連絡をください。あなたが困らないようにします」
来週、日本人の社長に「会社辞めて、日本に帰ります」と言う前に、
私は、大切だと思う中国人の同僚、特に部下に対して、帰国する意思を話した。
きっと迷惑をかけるから、ごめんなさい、という気持ちを伝えるとともに、
だからこそ、あなたたちが嫌いな日系企業的な文化は、私が「なあなあ」にして、
「うやむや」にして持って行きます。
あなたたちは、これらのことについて「知らない。だって上司が言わなかったから」と言えばいい。
この点で、私たちは共犯です。私をかばおうとして、変なことは言わないように。「知らない」でいい。
たいてい、下が上をかばおうとすると、経営層から足下をすくわれ、どちらも助かりません。
だから「なんだか忙しそうで,声がかけられず、確認できませんでした」と言えばよろしい。
そして、1年後ぐらいに、それが蒸し返されたなら、
「だってあのとき混乱してたでしょ。私たちに何ができるの? 何も知らされてないのに」と言う。
きっと今年1年は私がある程度引いた路線で乗り切れるはず。その間にそれぞれの将来を考えてください。
日本人は、組織で動かすのがスマートだと思っている。
でも中国人は、あくまでも上司を見て、身の振り方を考える。
例えば私の部下たちは、家族の都合で、たくさん休む。
でも、そんなときに、
「わかった。私は今週、これとこれをあなたにやってほしい。それを完了できるなら、時間配分は任せる。
無理そうなら今日のうちに言うように。他の人と分担するから」と言うと、
彼らは、できるときは残業したり早出したりして、業務を仕上げる。
他人に仕事をとられるのはイヤだし、1~2時間の遅刻や早退は、私が見なかったことにするとわかってるから。
中国人は意外に真面目なので、ちゃんと早退届などを出してくるのだが、
そんなとき、私は逆に聞いてしまう。「有休か代休は残っているのか。減給にならないか」と。
会社が残業代を払わないのならば、時間外勤務をして業務を仕上げてくれる以上、マイナスがあっては不平等だ。
中国人によく言われるのは、
日本人は、自分のミッションをよく理解しないまま、なんとなく周囲のプレッシャーを基準に頑張っている。
でも、ミッションが明確であるならば、時間の使い方は人それぞれでいいはず。
そして、場を読むだけで、ミッションを明確にするトレーニングを積んでいないのが日本人。
だから、そんな上司の下で働くと、狡い人は楽かもしれないけど、普通の中国人にはキツいんです、と。
中国人は交渉してなんぼの世界で生きている。
そして彼らと私の違いや、どうしたら彼らと協業できるかが、自分の中で明確になったから、
ようやく日本に帰る気になったんだなあと総括する。
ここ100年の生活の変化で美しくなった容姿と、日本人もちまえの真面目さが、
美を競うスポーツで、世界最高の成績をとる。
男子のフィギュアスケートで、
日本人が表彰台の真ん中に立つなんて、誰が予想しただろう。
女子はまだわかる。世界中で日本女子は結構人気だ。
欧米でも中国でも、日本女子はモテモテなんだ。
でも、短足胴長で、O脚。ついでに頭が大きくて首がない。
ちっさくてパッとしないけど、頭だけは結構いい。
そのわりには、上司の言うことには逆らえなくて、家庭内で憤懣をぶちまける。
それが日本男子に対する世界評だったけど、いまは変わってきたんだなあと思う。
バレエでも日本男子は、好成績だし、
中国でも、ひとときの日本人=お金のイメージがなくなり、
日本人の旦那さんはやさしい、という評価になってきている。
とはいえ、この変化がいいとは限らない。
だからこそ日本の経済力は伸び悩みしているのかもしれない。
そして、私は写真でしかソチオリンピックを見ていない。
中国でも放映しているけど、なんだかあまり、中国語による放送では見る気がしない。
私のアパートでは、NHKの海外放送は受信できないし、
かといってその放送を見るために、夜中まで飲み屋にいる気もしない。
きっと上海在住の名前も知らない日本人と盛り上がれると思うのだけど、
なんとなく、それをする気にもならない。
そんな不真面目な観戦状態だけど、でも、不思議や不思議。
羽生選手が金メダルを取ったくらいの時間に、パチッと目が覚めて、何だか心がわくわくした。
で、二度寝もできないので、起きてネットを立ち上げ、ニュースで吉報に触れたわけだ。
体内の共鳴が、日本に合ってきたと思った瞬間。
というよりも、日本人だと深く実感した瞬間と言うべきか。
私が、春か、遅くても就労ビザの期限である6月末には「日本に帰る」と中国人の同僚に言った後、
彼らの反応を見て、中国人って、やっぱり温かい人たちだと思った。
彼らからもらった言葉。
「中国とは違う企業文化だし、親や友人からいろいろ言われたけど、頑張ったのは、あなたがいるから」
「あなたの性格は、本当の意味で、しなやかで強い。私はあなたを通して、日本が好きになった」
「もしうちの在日本の会社で働く気がないのなら、知り合いに聞いてみる。東京ならいいよね?」
「私たちは、これからも本当の友人でいられるよね。そうでありたい。
血縁と同じ。あなたをおねえさんと思ってる」
「あなたみたいな人は、ぜひ日本で、外国人の上司の下で働いてください。日本のオッサンは、絶対ダメ。
うちの社長(日本人)のような人の下だと、あなたはいいように使われてしまう。
そして、自分の優位性を誇示するためだけに、あなたをみんなの前で批判したりする。日本のオッサンはせこい。
でもあなたの能力はそんなオッサンたちを超えてると思う。だって、中国人はあなたのことを信じるから」
「あなたは、将来また中国に来てくれると思ってる。あなたみたいな人なら歓迎だ。
絶対に連絡をください。あなたが困らないようにします」
来週、日本人の社長に「会社辞めて、日本に帰ります」と言う前に、
私は、大切だと思う中国人の同僚、特に部下に対して、帰国する意思を話した。
きっと迷惑をかけるから、ごめんなさい、という気持ちを伝えるとともに、
だからこそ、あなたたちが嫌いな日系企業的な文化は、私が「なあなあ」にして、
「うやむや」にして持って行きます。
あなたたちは、これらのことについて「知らない。だって上司が言わなかったから」と言えばいい。
この点で、私たちは共犯です。私をかばおうとして、変なことは言わないように。「知らない」でいい。
たいてい、下が上をかばおうとすると、経営層から足下をすくわれ、どちらも助かりません。
だから「なんだか忙しそうで,声がかけられず、確認できませんでした」と言えばよろしい。
そして、1年後ぐらいに、それが蒸し返されたなら、
「だってあのとき混乱してたでしょ。私たちに何ができるの? 何も知らされてないのに」と言う。
きっと今年1年は私がある程度引いた路線で乗り切れるはず。その間にそれぞれの将来を考えてください。
日本人は、組織で動かすのがスマートだと思っている。
でも中国人は、あくまでも上司を見て、身の振り方を考える。
例えば私の部下たちは、家族の都合で、たくさん休む。
でも、そんなときに、
「わかった。私は今週、これとこれをあなたにやってほしい。それを完了できるなら、時間配分は任せる。
無理そうなら今日のうちに言うように。他の人と分担するから」と言うと、
彼らは、できるときは残業したり早出したりして、業務を仕上げる。
他人に仕事をとられるのはイヤだし、1~2時間の遅刻や早退は、私が見なかったことにするとわかってるから。
中国人は意外に真面目なので、ちゃんと早退届などを出してくるのだが、
そんなとき、私は逆に聞いてしまう。「有休か代休は残っているのか。減給にならないか」と。
会社が残業代を払わないのならば、時間外勤務をして業務を仕上げてくれる以上、マイナスがあっては不平等だ。
中国人によく言われるのは、
日本人は、自分のミッションをよく理解しないまま、なんとなく周囲のプレッシャーを基準に頑張っている。
でも、ミッションが明確であるならば、時間の使い方は人それぞれでいいはず。
そして、場を読むだけで、ミッションを明確にするトレーニングを積んでいないのが日本人。
だから、そんな上司の下で働くと、狡い人は楽かもしれないけど、普通の中国人にはキツいんです、と。
中国人は交渉してなんぼの世界で生きている。
そして彼らと私の違いや、どうしたら彼らと協業できるかが、自分の中で明確になったから、
ようやく日本に帰る気になったんだなあと総括する。