ゆっくり読書

読んだ本の感想を中心に、日々、思ったことをつれづれに記します。

ビジネスチャンス

2014-02-18 20:50:45 | Weblog
海外の邦人の安否に、すごく敏感になる。
バリの水難事故の一報に一喜一憂だ。

これは、きっと私も海外にいるからだろう。
中国でも、よく日本人の訃報に接する。

理由は様々で、脳溢血のような突発的なものから、年配の方の末期がん。
事故や事件に巻き込まれた方や、鬱病などで自殺する方。

いままで直接的な知り合いが亡くなったことはないけれど、
会社の取引先の方であったり、友人の上司であったりする。

その度にみな「死ぬ時は日本で死にたい。絶対中国はイヤだ」と言う。

いろいろと理由を聞いて整理するとこんな感じだ。
「中国は共産党のおかげで、まったく宗教がない。
 死に対する尊厳がなく、お葬式でも死者はモノ扱い。
 たとえ死んだ後でも、こんな扱いを受けるのはイヤだ」と。

そして、
「畳の上で、とは言わないけど、
 ある程度の宗教が残っているところで死にたいね。
 弔いの仕方はどうでもいい。キリスト式でも、仏式でもなんでもいい。
 でも、とにかく、死者をモノではなく、仏様として接する誠意がある国がいいよね」と。

四川大地震のときに、日本の救援隊が亡くなった方に対して合掌している写真が、
中国でもすごく話題になった。
日本人はやはり素晴らしい、と。

つまり、中国人的に発想すると、
今後は、お弔いにビジネスチャンスがあるということだろう。
日本式の心のこもったお葬式。

人気が出そうだ。

最近、上海は雨模様。
先日、上海のファミマで買った傘が、2回目にして壊れた。
壊れたまま使っていたら、いろんな中国人に「傘、壊れてんじゃん」と言われた。
「中国製を買ったでしょ。ダメだよ、中国製は」と。

中国製を一番買わないのが中国人。

共産党神話が崩れ、満洲国の遺産(東北の重工業・製造業)で食べて行けなくなってきたいま、
日本企業も中国は市場としては見れど、ものづくりの拠点としては幻滅気味で、
ここ60年ほど日本にたかって儲けてきた資金繰りが、かなりシフトしている中国。
この13億のどん欲な人民を、どうやって統治して行くのかなあ、と思う。