ゆっくり読書

読んだ本の感想を中心に、日々、思ったことをつれづれに記します。

不思議な町

2014-02-23 23:08:11 | Weblog
土日の弾丸ツアーで、旅順と大連に行った。

旅順は日露戦争の史跡を訪ねに、大連は満洲国の面影を探しに。

旅順は軍港のため、つい最近まで解放されていなかったために、
文革中も壊されることなく、東鶏冠山や203高地が残されている。
大連は、文革中に大連神社等が壊されはしたけれど、
中心の建物は、使われ続けていたため、いまも残されている。

日本が、約100年前に国力をかけて作った建築物が、いまでも使われている。
ヤマトホテルも南満洲鉄道株式会社の本社も、未だ健在だ。
日本と違って空爆を受けず、本国の敗戦によって主が変わった街は、
無傷のまま、その地に残された。

そして、ずっと長い間、
中国共産党は、当時の日本を超える建築物と街並を、東北に築く力はなかった。
大連は、ロシアと日本の面影を深く刻んだ町だ。

当時のままに、銀行は銀行として、病院は病院として、
満鉄の本社には鉄道関連の会社が入っている。
満鉄が引いた線路に、いまでも路面電車が走る。
主は変わっても、建物やインフラの機能は、多くが100年前のままだ。

なんという不思議な町なのだろう。

旅順博物館の関東軍司令部旧址博物館に展示されていた満洲のお札。


当時の高額紙幣だ。

いろいろと考えることが多かったので、明日から少しずつ写真を整理する。