豚も杓子も。

私にすれば上出来じゃん!と開き直って、日々新たに生活しています。

今日の月

2006年11月04日 | Weblog
「つぎの夜から 欠ける満月より14番目の月が いちばん好き」と歌われた今宵の月も、冴え冴えと美しかったです。

今日は昼間も月を見てきました。
昼間の月は、「夜神 月」。
月と書いてライトと読みます。映画「デスノート」の主人公の名前です。
春の前編に続いて、公開された後編。月を務めるのは藤原竜也くんです。

後編は、前編よりいっそう複雑に暗黒面に落ちていく主人公の月ですが、それは竜也くんの持ち味を引き出すのに相応しい役柄でもありました。
天使の顔に隠れた悪魔、苦悩の表情、ぎりぎり感。そういうものを表現させたら、天性の才能を遺憾なく発揮する・・・竜也くんならではの適役・・だと思います。
でも、それと同じくらい魅力的だったのが、前編に続いて月と対抗するL(エル)を演じた松山ケンイチくん。
前回も、休むことなく甘いものを補給する姿の異様さが際立っていましたが、今回のそれは、種類の豊富さよりも一つ一つにこだわることで、さらに異様さが増幅されていたように思います。白玉団子を長い串に刺して、それを黒蜜の瓶に浸して食べるシーンは、なかなか美味しそうではありましたが。

内容は、原作のまんがをちゃんと読み通した虎子も納得のいく出来栄えだったようです。これからご覧になる方も、どうぞお楽しみに。

このところ、親の過剰な期待や、良いと思って指導したことさえも子どもの生き方に影響を与えたのではという事件が発生しています。
多少こじつけて考えれば、この映画の月くんもそういった子どもたちの一人なのかもしれない・・と思えてきました。
父親譲りに正義を追求するあまり、隣り合わせの悪の力を利用しようとするけれど、それは所詮叶わぬこと。死神の退屈しのぎの道具になってしまっただけ・・・というのは悲しすぎました。


ところで・・。
今回も、「花田少年史」に続いて、前売り券を買っていたのに鑑賞できました。
これで、前売りを買うと見に行けないというジンクスは消えたと思われます。
ただ、前売り券についていたはずの特注のデスノートの袋。
前売りを買った映画館と別のところで観たためにもらい損ねてしまいました。ああ、残念。