豚も杓子も。

私にすれば上出来じゃん!と開き直って、日々新たに生活しています。

三人乗り

2008年03月10日 | Weblog
少し前まで、お行儀良くプランターに納まっていたパンジーですが、このところ盛り上がってもりもりもり~と溢れるようになってきました。
日差しも強まり、春めいてきました。植物の反応って、正直ですね。



さて、自転車の三人乗り。といっても、子どもを前のかごと後ろのかごに乗せることです(かつては、背中に背負っている赤ちゃんを入れて四人乗りなんていうツワモノもいらっしゃったような・・・)が、安全性に問題ありとして見直そうという動きがあるようです。
自転車くらい好きなように乗せてよ・・と思いますが、道路交通法にちゃんと載せられている乗り物ですからそういうわけにもいかないのでしょう。
かくいう私も、自転車には大変お世話になりました。荷物を満杯に積んで子どもたちを前後ろに乗せて、すいすいと道を走ったものでした。買い物をしてその荷物を持って二人の幼児を伴って道を歩くのは大変です。それを見事に解決してくれたのが、自転車でした。毎朝、保育園に送っていく交通手段も自転車でした。慌しく園に乗りつけ、子どもたちの手を引いて教室に連れて行き、引き返してバス停まで爆走するのが朝の習慣でした。
二人乗りさえ禁止されているのですから、原則としては子どもを乗せて走るのは禁止されてしかるべきですね。でも、今まで半ば黙認されていたのは、やむにやまれぬ必要があると誰もが認めていたからでしょう。
面と向かってそのことに白黒つけようとする必要が、あるのか?
・・・・・あるのでしょうね。危険と隣り合わせの乗り方であることも確かだからです。私自身も、一度横倒しになったことがあります。車の通らない道で、しかもゆっくりだったので大事には至りませんでしたが、確かに危なくないとはいえません。でも、乗せる親も危険を承知で最大限の注意を払って乗せているはず。

見直しは、即、禁止ということではなく、安全が確保されているなら認めようという動きだと聞きました。ただし、今の市販の幼児用のかごではなく、もっと安全性の高い装置が求められているようです。例えば、前輪が二つあるもの。もしくは、ヨーロッパで普及しているような前にバレーボールのボール入れのような大きな袋の付いた自転車。紹介されている映像では子どもたちが楽しそうに乗っていましたが、どうも軽やかさに欠けるように見えました。なんと行っても、自転車の良いところは、小回りが効く所です。日本の狭い道では方向転換も難しいのではと心配です。これから、どんな工夫がされていくのか興味深いところです。開発された自転車に乗って見たいですが、もはや二人の子どもを乗せて街を疾走する自信がないのが残念です。

しかしながら、安全性という面からは、どんな形であれ二輪で覆いのされてない自転車は四輪の車にはかなわないでしょう。少子化対策にさまざまな策が講じられていますが、小さな子どものいる家庭に軽自動車一台進呈なんてこと、無理でしょうね。車の量を増やすことにもなるでしょうし。でも、本当に車が必要な人たちというのは、小さな子どもがいる人や、お年寄りの面倒を見ている人たちのはず。朝の通勤ラッシュに出会う一台に一人ずつしか乗っていない車のうち、本当に車を必要としている人の数は一体どれくらいなのでしょう。そういう方々にバスや電車に乗り換えてもらえば、車の量も減らせるはず。これからは、必要な人は必要な時に車に乗る。そういう考え方で車の量を規制していくのもありなのではとも思います・・・・・が、ううむ、絶対に無理でしょうねぇ。それに、自転車の便利さに、軽自動車といえどもかなりかさばる車が対抗できるとも思えません。見事に机上の空論ですね。せめて、歩道とともに自転車道を確保できるように道路の整備をして、今のままの装置でも安全に自転車を走らせることができるようにしていければと思います。子どもを抱き上げて乗せる時にしっかり安定するスタンドの開発など、いっそう安全性を高めることも大切でしょう。そのうえで、呼びかけられているように子どもにヘルメットをかぶせて乗せるということも、面倒だけど実行していかなくてはならないのかもしれません。

自転車を乗せて走るのは、実用性もさることながら、なかなか楽しいものでもあります。もはや、そういう楽しさを味わうことも無くなった身ですが、小さな子どもを乗せて二人乗り三人乗りで自転車を利用する方々の安全を願い、そんなことをあれこれ夢想していました。